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八丁池 ― 2012/09/13

<2009年3月撮影>
“畳林”の農家Iさんは84,5の高齢にもかかわらず、ミカン畑の急な斜面を達者に上り下りしています。ざらざらの土の斜面なのにバランスを欠くことなく、その動きは自然体で危なげが全くありません。
ここのところ晴天がつづき、利根川水域では水不足が心配されています。昔、稲取でも度々干ばつの被害にあい、村では総出で雨乞いをしたこともあったと言います。そんなとき舞台になったのが八丁池だったそうです。
Iさんが初めて八丁池へ行ったのは学校の遠足でした。その後二十歳を過ぎて、度々雨乞いに参加いたしました。入谷―天城線の林道を奥まで約2時間歩き、原野が終って林の中をやはり2時間登って八丁池へたどりついたとのこと。
雨乞いはたいてい夏祭りが終った盛夏に行われ、100名を超える人が集まって早朝の4時に出発したそうです。そのため、往きは夏の暑い日差しに照りつけられることはなかったでしょうが、帰りは疲労もあり大変だったと思われます。
八丁池では八幡神社からもらい受けた御幣を真ん中に置いて、それをみんなで囲んでお祈りをしたと言います。八丁池が雨乞いの舞台になったのはどういう理由からでしょうか?
「ふるさとのならわし」にその理由の一端が書かれています。「幣束を柱の上部にくくりつけ、池の中央まで泳いで行き柱をたて・・・みんなで水を掛け合いながら雨乞い祈願した・・・。池の水を汚すのは水をきれいにするために雨を降らせ、池を清めてくれるからと聞いた」
雨乞いとしては他にも、各地に講ができて盛んに庚申さま参りがあったそうです。Iさんも数年前まで箕作のお寺などへ行って祈願したと言います。
生活用水は欠かせないものですが、田圃や畑の引水も大切です。戦後、ミカンやイチゴ、キヌサヤエンドウなどが水田にとって代わるなか、雨乞いも姿を消したようです。
“畳林”の農家Iさんは84,5の高齢にもかかわらず、ミカン畑の急な斜面を達者に上り下りしています。ざらざらの土の斜面なのにバランスを欠くことなく、その動きは自然体で危なげが全くありません。
ここのところ晴天がつづき、利根川水域では水不足が心配されています。昔、稲取でも度々干ばつの被害にあい、村では総出で雨乞いをしたこともあったと言います。そんなとき舞台になったのが八丁池だったそうです。
Iさんが初めて八丁池へ行ったのは学校の遠足でした。その後二十歳を過ぎて、度々雨乞いに参加いたしました。入谷―天城線の林道を奥まで約2時間歩き、原野が終って林の中をやはり2時間登って八丁池へたどりついたとのこと。
雨乞いはたいてい夏祭りが終った盛夏に行われ、100名を超える人が集まって早朝の4時に出発したそうです。そのため、往きは夏の暑い日差しに照りつけられることはなかったでしょうが、帰りは疲労もあり大変だったと思われます。
八丁池では八幡神社からもらい受けた御幣を真ん中に置いて、それをみんなで囲んでお祈りをしたと言います。八丁池が雨乞いの舞台になったのはどういう理由からでしょうか?
「ふるさとのならわし」にその理由の一端が書かれています。「幣束を柱の上部にくくりつけ、池の中央まで泳いで行き柱をたて・・・みんなで水を掛け合いながら雨乞い祈願した・・・。池の水を汚すのは水をきれいにするために雨を降らせ、池を清めてくれるからと聞いた」
雨乞いとしては他にも、各地に講ができて盛んに庚申さま参りがあったそうです。Iさんも数年前まで箕作のお寺などへ行って祈願したと言います。
生活用水は欠かせないものですが、田圃や畑の引水も大切です。戦後、ミカンやイチゴ、キヌサヤエンドウなどが水田にとって代わるなか、雨乞いも姿を消したようです。
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