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100歳の4人姉妹2012/11/15

皇帝ダリア
今晩のNHKの「クローズアップ現代」にあの「キンさん・ギンさん」のギンさんの4人娘が登場しました。91歳~98歳の姉妹です。

この4人の姉妹はいつも一緒に会しておしゃべりをするのが楽しみだと言います。放映されたその光景を見ると、4人の会話は次から次へと発展してゆきます。しかも皆がそれぞれ必ず口をはさんでいます。

実験の結果によると、気の置けないものどうしでの忌憚ない会話は脳内の血流を促すことがわかりました。長女が一時、認知症の症状を呈したとき、介護施設へ入れる話があったそうですが、そのとき別所帯であった長女と三女が一緒に暮らすことにしたところ、症状が改善したそうです。実際、テレビで拝見したところ、長女は認知症とは無縁に見えました。

キンさん・ギンさんは107,108歳を生きた長寿で知られ国民的なアイドルでした。そしてまた、ギンさんの娘たち4人も100歳を越えそうなほど元気なのです。4人そろって100歳ということはあと9年後です。その節はビッグニュースとなることでしょう。4人とも元気に余生を楽しんで欲しいと思います。

稲の脱穀2012/11/16

向田の田圃では稲の脱穀がようやく始まりました。或る日、ドカン、ドカンの警告音の合い間に雀がハザガケされた稲に集団でたかっているのを見たことがありますので、被害が少なければ良いのですが。

稲取では現在、ミカンやキヌサヤエンドウ、それにイチゴやお花などのハウス栽培が殆どで、米の栽培は僅か2か所、しかも麦の栽培となると見たことがありません。

従って、田植えや稲刈り、そして脱穀のこうした風景はなかなか見ることができません。今年この向田の田植えに小学校の子どもたちが体験学習したそうですが、稲刈りや、脱穀などにも多少なりとも参加できれば、良い学習体験の場になることでしょう。

脱穀機は昔は深く切れ込んだ鋸歯のようなもので引きちぎったり、足踏み式の器械を使ったものですが、ここでは動力でベルトを回した器械が使われていました。脱穀された稲穂がみるみる山になってゆきます。

秋も深まってきた好日に良き風景を見ることができました。

狩猟解禁2012/11/18

”たるがの地蔵”と天嶺山、白浜
大入谷を平波に向って歩いていたら、それと分かるウェアを着たハンターが一人、無線で連絡を取っているところに出くわしました。追っていたイノシシに逃げられてしまい、仲間と連絡を取り合って犬を呼び寄せているところでした。

そのうちに上手の山から仲間の方が降りてきました。どうやら、猟犬はシシを追ってアニマルキングダム方面へ向かっているらしい。二人は留めてあった軽トラに乗ってそちらの方へ走り去りました。

話しを聞くとお二人は入谷の大旦那衆でした。午前中は収穫ゼロ。また午後からアタックするそうですから、お二人とも元気です。かなり年配の方々とお見受けしましたが、道なき斜面を苦もなく降りてきたところなぞは、さすが山に生きる人たちだと感服いたしました。

先週の金曜日は水下の外れ、板取窪で勢子の声が谷に響いていました。犬が走っているのをチラッと見ましたので、当方も少し緊張したことでした。今シーズンの狩猟が解禁されたばかり。農家の方々の期待は大きいと思います。是非、一定の成果は上げて欲しいですね。

「ハティのはてしない空」2012/11/19

「ハティのはてしない空」カービー・ラーソン 作 杉田七重 訳

幼児期に両親を亡くし孤児となったハティは親戚を次々と渡り歩き、16歳のとき、伯父の遺言を受けてアメリカ北西部のモンタナに単身向います。320エーカーの土地の開拓を引き継ぐ決心をしたのです。

1918年1月から12月までの一年間のこの物語は厳しい自然との闘いから始まりました。しかも、この頃は第一次世界大戦の末期で、愛国の嵐が開拓地の住民の間に吹き荒れていました。ハティはそうした受難を隣人たちと支え合って何とか切り抜けてゆきます。

「はてしない空」のテーマは、あの「大草原の小さな家」のそれに共通しています。でも、「大草原の」ローラには家族がいましたが、この物語はハティひとりでした。そしてついに、“根無し草ハティ”が自分の居場所を求めた闘いと努力は土地を失うという結果に終わります。

しかし、彼女の隣人への惜しみない愛とともに、隣人からの愛が自分の居場所であったことに気づき、満足しながら別天地へと向います。今やもう、“根無し草ハティ”ではないのだと。

この物語は著者の曾祖母の実話が元になっています。ただし、曾祖母の場合は開拓に成功しています。著者は成功や失敗よりももっと大きな意味を“自分の居場所”を求め続けたハティの生き様に重ねたのではないでしょうか。16歳の少女の挑戦の物語を幸せな気分で聞かせてもらいました。

船揚場の整備2012/11/20


整備が進む稲取漁港


船揚場の改修工事は第一次、第二次が終ってようやく形をなしてきました。現在は徳造丸本店前まで船揚場の整地が進み、ダンプカーが仕切られた船揚場の各エリアに運んできた砕石を落とし込んでいます。これが終ると表面にコンクリートの四角いブロックを敷き詰めることになります。
 


港を眺めていたら、折よく大型のクレーン船が入ってきました。第一堤防からそのブロックを積んできたようです。小型船がうまく走り回って大型船から伸びたロープを岸に運んでいました。どうやらロープを三方に伸ばして大型船を固定するようです。
 


きょうは小春日和。でも、今朝は船が出ていません。向井でエビ網の手入れをしていた漁師のオジサンは沖では風が強いからだと言っていました。早朝の漁の出発の頃は大島近海で16メートルも風が出ていたそうです。陸と海ではかなりの差があるのですね。

 

時刻は午後3時を過ぎて、船が一艘2艘と港を出てゆきました。多分、エビ網を張りに出たのでしょう。そして明日の朝未だきキンメ漁の船より一足先に出漁し、網を回収してくるわけです。