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猫の気持ち2020/12/27

************** 鈴木文雄 作 *************

               さくら坂公園(熱川)
第4回 猫の祈り
 そのKさんが私のことを、「黒猫のミー」と題してブログに書いてくださったことを私は耳にしたことがあり、ありがとうと礼を言いたいと思います。そのお返しに「ねこ」の気持ちを書くことにしました。「ねこ」が人間に礼を言ったり思ったり、そんなことは出来ません。友人も心の優しい人で私は好きです。口のきけないものは態度で表す。それを感じてくれようが、そうでなかろうが、それは人間が思うことです。もの言わぬものほど人の気持ちがわかるもの。私は猫に生まれたことを幸いに思っています。人間に人格があるように、猫にもあるのです。口もきけない生きものが人間社会で生きてゆくのは難しいことですが、社会の一員として迷惑をかけないように生きてゆきたいといつも思っております。

 

 最近私は遠出が出来なくなり、近所まわりだけにしております。私は今人間社会に何かできることはないか、と考えたりしております。「ねこ」は猫だと人間は言いますけれど、近所では木造の家が多く二、三年前はネズミが多かったのですが、私が一人前になった今はいなくなりました。今思うことはこの家の人達が幸せになるように祈るだけです。それは、私を取りまく一人一人が幸せになってほしい心から、そう思っているのです。私は人間に世話になるだけの何のとりえもないただのネコです。口のきけないものほど、心は大きいと思います。人間社会の人達に、ありがとう、と言いたいです。