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瑞雲坊2012/09/04

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入谷の古老(90歳)から聞いた昨日のお話のつづき。

京都の臨済宗南禅寺派の大本山、南禅寺は京都五山や鎌倉五山の上位にあり、最も格式の高い禅寺だそうですが、その寺から来たあるお坊様が入谷の高い所に上ってゴマの灰を撒いたところ、突如、水煙が立ったと言う。

そこでその場所に降り立ったところ、そこには泉と観音さまが一体あったそうです。この坊さまが吉祥寺の元祖、瑞雲坊。入谷の古老(90歳)は若い頃、この話しに興味を持ち、そのゴマを撒いた高みがどこか探し回ったそうです。しかし、結局わからず仕舞いだったとのこと。この泉のある場所が字西泉堂です。

泉堂は明治44年に水力発電所が建てられたところで、ちょっとした谷状の窪地になっています。去年この場所にお邪魔して、この脇を志津摩川が流れているのを見てきました。赤松神社の足下に造られたプールはこの志津摩川から取水したもので、これを放流して発電したわけで、発電所跡からその場所の辺りを見上げると、かなりの勾配がありました。

古老はこの泉堂の西側の“背”(古老は尾根のことを背と表現しました)の部分を更に西の谷側から、即ち、大久保橋を渡り大峰山の裾を通って細野高原に通じる道からも上がって探してみたんだそうです。付近の字は下から“休み石”、“大林”、“やまんた(山の田)”だそうで、ずいぶん広範囲に歩いたようです。字にしても、大林以外はグーグルやゼンリンの地図には載っていません。

私もせっせと付近一帯を歩き回ったことが古老のお話を理解する助けになっている、と喜んでいます。

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