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退院後のメモ その32014/04/01

稲取高校のサクラ
<稲取アルプスから昨日撮影>

外科と内科の診療受診日の今日は昨日とはうって変わって冷たい風。それでも日差しは暖かい。最初に採血があったのは内科のリクエスト。その後、ただちにCT撮影のための準備で処置室へ。ここで採血用の針よりかなり太い針を静脈に注入する。これは造影剤を注入するためである。

造影剤を注入することについては極めてリスクが大きいと、先日、同じ手術をした人から話を聞いていたので少し緊張したが、今回が二度目でもあり、注入直後に頭がカアーッと熱くなった以外は特別問題はなかった。もっとも彼が言うのは、体に蓄積されるのが良くないと言う意味もあった。

撮った画像は直ちに病院内の端末に流れ、外科の主治医の診断を間もなく受けることが出来た。画面に出た画像は鮮明で、問題の大腸や他の臓器類は特に問題なしとの診断だった。リンパの腫れが見られない、という言葉が印象に残った。また、大腸の縫合部が明るく輝いていたのは、縫合部にチタンを埋め込んだからだと説明を受けた。内部で融けることもないとのこと。現在の外科手術の一面を垣間見た感じ。

腸の現在の調子については、外出が問題なくなったことが大きい。ほぼトイレの心配がなくなった。ただし、便通が夕食後から翌朝にかけて数回という点が残された問題。これも徐々に解消されてゆくから心配ないとのことだった。

続いて内科の診察では、血圧がほぼ130台に納まって好結果。LDLについては306から189へと改善がみられた。しかし、未だ基準値(139)を超えているので、以後、クレストール1錠(2.5ミリ)から2錠へと増量することになった。

くすり2014/04/02


先週左下3本の歯を抜き、今朝は前の下歯1本抜いてきました。お昼は食事出来そうもありません。でも、麻酔が切れて痛み始めてきたので食べないと、処方してくれた抗生物質や痛み止めを飲むことが出来ません。困りましたね。

市販の胃薬や風邪薬はしょっちゅう飲んでいたのに、病院で処方された薬にはあまり縁がありませんでした。大きな病気をしたことがなかったことにも由りますが、処方された薬に頼るのではなく、自ら運動や食事などで改善する道を選ぶ傾向があったからでもあります。

しかし、今回の晴天の霹靂のような突然の入院体験で、そんな意固地な考えは撤回せざるを得ませんでした。薬によって楽になれる、自由になれる現実に、ついに妥協してしまったのです。眠れない苦しい夜が一錠の薬で避けられたのですから。

きのうも薬をたくさん抱えて帰って来ました。病院帰りのお年寄りの姿が今や自分自身の姿に重なったのです。とはいえ、実際にはなんだかんだの理由をつけて、決められたとおり服用しないのは相変わらずです。医者でもないのに、自分でコントロールしようとするのです。

そういうわけで薬は溜る一方です。規則正しく毎日服用してないことを主治医に言う勇気もなく、これからの4週間分を改めてもらってきましたから、残った分は結局捨てることにしました。もったいないことですが、仕方ありません。今後はなるべく服用して捨てることのないようにしましょうかね。

遠藤あきさんの墨絵2014/04/04


片野洋装店の脇から山田書店へ通じる路地は多少坂がありますが、“あらしく”通りのような雰囲気があります。坂ののぼり始めに確か、たこ焼き屋さんがありましたね、今は店が開いてませんけれども。その他、「おもちゃのマツダ」、酒屋の「鈴屋」、「きぬや青果」、そして「山田書店」等々。

極めつけは、左右の石柱の門に「築地後所牛馬会社改」、「鈴木かめ寮」の刻印が読み取れる門構えのお宅です。多分、昔は他にも店が軒を連ねていたんだろうと思います。とにかく古き良き時代を思わせる通りです。

ところで、今朝はヤオハンへ行くのにこの道を歩いていたら、「まことや」さんの倉庫前でご主人が何やら筆を使っているところを目撃しました。近づいてみると、細い木材にエナメルを塗っているのでした。

「これはね、襖の枠なんだ」と言いながら、器用に銀のエナメルを塗ってゆきます。実はこれを組んで額縁にするのだそうです。なるほど、それで銀色なのだ。ご主人は倉庫(と言っても中は一軒家のようですが)を指さして、中に絵があるから自由に見て良いと云う。

それが何と画家のアトリエのような感じで、壁という壁に大小の額が掛かっているではありませんか!絵は墨絵で、大きなものは50号だそうで、それが幾つも並んでいます。河津の風景画が多い中に、ナイヤガラのカナダ滝もありました。これだけの大きな絵だと迫力満点です。

水墨画というと枯山水の筆致を思い浮かべますが、ここにある絵は洋画の雰囲気があって、何か温かい世界を思わせます。作者は遠藤あきさんで、ご主人のご母堂でした。私もこのお名前に記憶がありました。去年、奈良本の図書館で東伊豆関係の本を探していたときに、偶然手にしたことがあったのです。その後、あるお弟子さんから墨絵の先生であることを知りました。

ご主人の話によると、新しい今井浜病院が遠藤あきさんの一幅の絵を所望しているとか。しかし、他の多くの力作を死蔵しておくのはもったいない。本来なら記念館が建つほどの作品の数々です。私が以前から提唱している歴史民俗資料館が稲取に出来たなら、そこに展示しておきたい作品集です。やはり、町や観光協会が主導してくれたらと思うのですが、どうでしょう?

クロカンコースのサクラ2014/04/05

東伊豆町稲取のクロスカントリーコースのサクラは今が満開です。今日明日はサクラ祭りが開かれます。

 

先ずは東部総合病院前からふれあいの森の遊園地に上がります。ここも満開。

 

クロカンコースに上がると、大きなテントが張られてお祭りの準備中でした。


朝9時。この時間だといつもなら歩く人たちが多いのに今朝は少ない。お祭りの時間に合わせて出てくるのでしょう。

ソメイヨシノは華やかです。


オオシマザクラも数本あります。清々しいですね。


タラの芽2014/04/06

タラノメ
園芸農家のTさんがハウスの前に座り込んで、虫取りの紙を細長く切っています。それをどうするのか訊くと、タラの木にゾウムシや、?虫が付くから、それを退治するためだという。一種の“ハエ取り紙”です。

タラの芽の天ぷらは山菜の天ぷらの中でも一番美味しいと言われています。人間がうまいと感じるのですから、他の生き物が寄ってくるのは当然です。でも、動物や小動物の場合はあのトゲのために容易には近寄れません。

問題は虫です。そこでTさんはこのタラの木に寄り付く虫をこの“ハエ取り紙”で捉まえようとしているのです。タラの木の枝にぶら下げるのでしょうか?

面白いことに、Tさんはタラの木が外敵を感知すると、白っぽい汁を木肌から放出して駆逐すると言います。タラの木も自衛本能とその手段を持ちあわせているのですね。

ハウスの前にはタラの木がヒョロヒョロと細長い幹を何本も天に向って伸ばしています。天然のタラの木は4~5mにも達するそうです。他に栽培用のタラの木が2種類あって、いずれもトゲはないとも聞きました。Tさんの畑にもありました。確かに幹にトゲはなくスベスベしています。

すぐそばにある天然のタラの木をよく見ると、葉が左右に分かれる枝にトゲがあります。それが鋭いトゲなのです。こんなにまでして大切なものを自衛しているのですから、美味しいわけですよ。

タラノメは幹の先端に付く芽が一番芽で、その下の脇に生えるのが二番芽です。以下三番芽・・・。でも、美味いのは一番芽で、二番芽以下は味が薄いとのこと。芽が成長し過ぎているのがありましたが、実は市場の方で週二日休みがあり、その日には出荷できずに放置したためらしい。

タラの芽はカリウムを多く含むので血圧を下げる効果があり、また胃の働きを良くし、強精・強壮の作用もあるとか。まだ市場に出まわっているでしょうから、買ってきて天ぷらにしてもらいましょう。