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TNF2016/07/04

キョウチクトウ
<稲取岬灯台の足下から浅間山に向かって>

きょうは定期診療日の合い間を縫って検査に行ってまいりました。採血と、造影剤注入によるCT検査です。

採血は、最近食事時の苦味が強く感じられる、つまり味覚障害の疑いがあることから、その関連の指標マーカー項目を検査するということです。そしてCT検査は半年に1度の検査で、今年は1月に行っています。大腸以外にも他にガン細胞の転移がないかを探ります。

先日も当ブログに書きましたが、苦味が強く感じられるようになった原因は、亜鉛不足、ストレス、薬の副作用、そして病気(細胞の異変)というのがあって、この中で私にとって一番心配なのが、細胞の異変で、つまり腫瘍の再発です。

特に幼少期、病気になって苦味が強く感じられた経験は多くの方が持っていると思います。そのメカニズムは次の通りです。

舌の味覚細胞にTNFというたんぱく質の一種を感じる細胞があって、体内に発生したTNFによって舌の苦味が増幅される。
TNFとは――
白血球のなかにマクロファージという免疫細胞があって、細胞が炎症を起こすと、そこに集まりTNFを作って放出する。TNFは自殺指令を出したり、抗体の産出を活性化したりして感染防御や抗腫瘍作用に有効に働く。

舌の苦味がより強く感じられるなら、口の中に苦味の物質を入れないように体が反応しているわけで、一方、体内ではTNFが傷んだ細胞を正常にするために有効に作用している、ということになります。ただ、TNFが過剰に放出されると、逆効果ということもあるらしく、その辺の研究も今進められているということです。

本日の検査の結果は来週の診療日まで待つことになっています。検査で異常が無ければ、「亜鉛不足、ストレス、薬の副作用」か、口腔の異常(舌の味覚障害)ということになります。