<><><><><><><><><><><><><><><><><><>

盆踊り2019/08/11

ina2019」が賑やかに行われました。復活して今年2回目です。女房殿は待ってましたとばかり、去年足を向けて今年で2回目。どんなに暑かろうと、年をとって動きが鈍くなろうと、あの音頭を聞けばじっとしていられないのです。いつのまにか踊りの輪の中に入ってネジリ鉢巻きで大汗をかいています。

 

ユカタにはゲタが一番似合う。いや、これが当たり前のスタイルだそうですね。去年は開催が決まったことが分かって早速ゲタを探したが、稲取では盆踊りが廃止になって久しいことから、必要ないほかのものと一緒に捨ててしまったことがわかり、あわてて手に入りそうな所を探しまくって時間切れ。結局、運動靴で踊り通したのでした。その後、河津の天城工房で製作しているのを知り、分けてもらった新品のままのゲタがようやく日の目を見ることになりました。

 

さて、今回は会場が去年の役場前からサンライズテラス前へと移りました。稲取の温泉場南の真っただ中です。観光客の姿が多かったようです。それはそれで結構ですが、稲取の町おこしという観点からみれば、地元住民の参加も大事です。そもそも盆踊りは地域住民のものだからです。

 

盆踊りが年を重ねて継続できる要素は地域の文化に昇華されて伝統にまで根付いていることです。そこでは当然にも地域住民が主役です。“祭り”に関して言えば、観光客はあだ花でしかありません。逆に言えば、観光客目当ての盆踊りならば、いずれは衰退してしまう。「ドンツク祭り」が行き詰まってしまったのを考えれば、それは明らかでしょう。

 

「こらっしぇー」(港の直売所)が今年オープンしました。これが出来る前は、どんなものが出来るか期待していたむきも多かったと思います。発足して4か月が経ちました。私たちは他でもない稲取のシンボルである役場前に出来る予定の“こらっしぇー”に秘かな期待を寄せていました。しかし、今完成して営業しているこの「こらっしぇー」が町の“中心施設”であるとは到底思えません。観光客だけでなく、地元住民も自然に足が向くような魅力ある“場所”と言えるでしょうか?

 

町議会が町行政当局の打ち出した議案を否決して棚上げにしたこと自体は非難されるべき筋合いではありません。町の身の丈に合った財政運営の視点から出た結論です。それはそれで尊重すべきでしょう。その後、漁協が主役に躍り出て、町が作り上げた事案をたたき台にしてこの施設の着工、運営に乗り出しました。ここまでは文句ありませんね。問題は、結果から見てあまりにも“夢のない施設”だったことです。

 

多くの住民が期待外れを口にしています。折角の町民の土地を平屋の小規模なものにしてしまったことで、魅力のない施設になってしまった。食堂を設けるとか、日帰り温泉施設を付帯するとか、地元住民が、観光客が目を輝かして自然と集まってくるような魅力たっぷりなコミュニティ施設ではありませんでした。稲取を象徴するような施設とはとても思えません。町の事案を受け継いでからあまりにも時期尚早な建設着工でした。なぜもっと“たたき台”から先の議論をすすめなかったのでしょうか?住民の意見に耳を傾けなかったのでしょうか?県から町への交付金を元に漁協の用意した資金では夢ある施設は無理だった、ではあまりに無責任です。町有地を使って交付金を得て、あまりに尚早な見切り発車をしてしまった感があります。そこに住民の思い、願いが感じられないからです。

 

稲取は確かに観光地ではあります。しかし、観光客だけがこの町を引っ張ってゆく主役ではありません。地元住民が参加しないでこの町の発展は期待できないはずです。そして、祭りも盆踊りも担い手は地域住民であることを肝に銘じなければなりません。詰まり、町の振興は如何にして地域住民の関心を一点に集約出来るかにかかっているということです。

 

盆踊りの主催者であるNPO法人が地域住民の参加をどう位置付けているか分かりませんが、

もし高く評価するならば、その視点からもっともっと多くの対策、施策が考えられるはずです。末永く盆踊りが続くよう知恵を絞って頂きたいと念じます。

 

 

 

 




コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
山に登るのは
そこに ? があるから (答えは 山 )

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://taakesan.asablo.jp/blog/2019/08/11/9139996/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。