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オオスズメバチだ!2025/04/21

下の権現線遊歩道を上って最初にとらえたのは3人の子どもたちの姿だった。伊豆急線のガードをくぐった時から何やら声が聞こえてきて、いずれ上から下りて来るなと身構えていたのだった。子どもたち3人は小学生で学校からの帰宅途中だった。つまり、予想は外れて彼らも坂を上っていたのだ。ただ、普通なら当方の最近の「足」では彼らに追いつけるはずはない。何か見つけたのかと聞くと、「オオスズメバチ!」と言いながら竹やぶの先端を指さした。

その方角に目をやると、竹藪の先端に何かの巣のようなものを認めたので、素早くカメラを向けた。3人ともカメラを覗き込んで来たので写真を拡大して見せてあげたら、竹の葉っぱだなあ、と肯定とも否定とも言えない言い方である。確証には遠いという判断のようだ。暫くのあいだ”敵”の姿を追ってみたが、見つけることは出来なかった。


ハチに刺された経験が私には2度ある。いずれも南アルプスの山歩きの時だった。一度は縦走路の途中、小屋で休憩しようと雨戸を開けた途端に戸袋からハチが飛び出してきて、いきなり右腕を刺されてしまった。あわてて持っていたステッキで”敵”を追い払いながら逃げたのだったが、結局、キチッと左腕も刺されてしまった。その執念深さが恐いと初めて思い知らされたのだった。
そんな話を子どもたちにしていたら、電線を伝って走る小動物が目に入った。あれはタイワンリスだと言うと、やはり無表情のまま黙って見ているだけだった。

その後、子どもたちはようやくその場から離れて、つまるところ、坂を上がり始めた。ゆっくりではあるが、当方のペースより早い。やがて信号機のところまで上りついて、二人はバイバイした。信号を渡るようだ。残る一人は腕に腕章を着けていた。あとの二人は4年生と6年生だと言う。多分、帰宅時の責任を彼が負うのだろう。

三人一緒の時は、無表情に見えた顔も一人になってからは緩んだように見えたのは思い過ごしかな。オジサンは稲取の人?どこの人?と聞くから、どこそこだと答え、稲取に来て16年目だから、大抵のことは知ってるよ、というと、彼は自分の名前を教えてくれた。それでピンときたのが知人のお年寄。まさしく彼のオジイサンだった。そしてその後は歩調を合わせてくれて最後にバイバイしたのだった。 

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