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ホルトの木2023/01/28

水下入谷の神社に初詣したのが13日と遅かったのに、今日また参拝するとは思ってもみませんでした。今回は知人が是非参拝したいとのことで、2週間ぶりに再訪いたしました。知人は何か塚のような丸っこい森ですね、と感想を漏らされたので、その鋭い指摘に当方は驚きました。そんな話がこの稲取に残っていたからです。某大学の研究チームがこの地を調査したいきさつをこの方に話してあげたのは言うまでもありません。
その後、大久保橋に来て町指定天然記念物”ホルトの木”までやって参りました。ここには大久保一族の氏神様があります。私はかつてこの神様の祭礼時にたまたま訪問して参拝を許されたことがありましたが、知人とともに改めてご当主に許可をいただき、ご案内までして頂いて参拝したのであります。

ところで、ご当主からこの木がホルトの木です、と言われて驚きました。私は今までこの森全体がホルトノキと思っていたからです。よく見ると他の木と比べて木肌が全く違います。更に樹肌や枝ぶりを見上げると、かなりの古木だとわかります。ご当主によると樹齢は350年だそうです。根周りは左程ではありませんが、とにかく存在感があります。天然記念物に指定されているのも頷けます。

あの八代善治さんが残された口伝によると、この権現様のご祭神は奇御気神(クシミケノカミ)で、その霊徳は樹木の繁茂、繁栄に通ずるということです。奇しくもその徳はこのホルトノキが八代一族の反映を象徴しているように思えます。

そしてもう一つ。お屋敷から裏手へ回り込む時、石垣の中に大きな穴の”隧道”に気が付きました。ご当主によると、これは上の志津摩川の水を取り込んだ穴だそうです。お屋敷の裏手の川沿いと、屋敷の前の平地は昔は田圃だったそうですから納得です。
きょうは幸せな一日となりました。