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ヒゲを剃った日は2023/11/16

一昨日は「ひらなみ」を歩いたのだが、その日の朝、ヒゲを剃って出かけたら行くところ行くところで人に出合って話が弾んだ。ヒゲを剃って出かけると人に出会う確率が多くなるという、そんな奇妙な傾向が実は前からあった。特に10年前はその傾向が強かった。漁猟や農産物・民俗・歴史など、この町の今昔を知ろうと、外に出て人を捉まえては話を聞き、帰宅してからは関係する書物をめくりなどして我ながら精力的に毎日を過ごしていた。今思えば油が乗り切っていた感じだった。ヒゲを剃ると、その日は多くの人に出会えるというのもそんな意欲の反映であったのかも知れない。とにかく、一昨日、不思議に人に出会えたのである。

(写真は昨日歩いた奈良本の「蟹が森」にて。右端の背景は万二郎山)

 スタートは権現線遊歩道に上がった。中川の畑に出ると、M婦人。そしてその先で“上のN”さん。いずれもミカンの収穫に余念がない。坂を上って一望閣の下でお会いしたのは初めての方で、ご夫婦での散歩だった。土屋眼科の近くから来たというから結構足を延ばしている。“あらっこ”を通って来たということは、栗田スタンドに上がってから直接二つ堀の配水場に出たのだろう。以前から良く歩いているコースだと言う。ご主人は77才、まだまだお若い。またお会いする楽しみにして別れた。

 

次いでお会いしたのはFさん。いつものように大きな籠を背負い棍棒を杖にして一歩一歩確実に進んでゆく。畑は先ほど通過した中川の畑でここからは下り坂いっぽうだが帰りは逆だ。それでも、90才に近いおばあさん、膝が痛むとは言いながらも畑仕事に出るほどの元気。ハキハキした言葉遣い、眼鏡は掛けることなく耳も達者だ。好いお天気の時ぐらいは畑に出なくちゃね、と言ってニッコリ。彼女にはこれまでにもいろいろと教えてもらっている。先ほど挨拶しただけで通り過ぎた“上のNさん”が何処の人かを教えてもらった。

そして、いよいよ急坂に入ったところでまたまたおばあさんがニコニコしながら足取りは軽快に降りてきた。駅周辺でお買い物だそうだ。どこから来たかと聞いたら、山神社先の開発団地からと言う。当方も知り合いのKさんの2軒隣りとのこと。そのKさんはたった今、犬を連れて散歩していたから会えるかも知れないと教えてくれた。往きはやはり下り一方だが、帰りはどうするか聞いておくんだったナ。町で今テスト中の「INAZUMA シャトル」に予約済みなのかも。まあ、元気でいってらっしゃい!

続いてJAの倉庫前で、何と、先ほどのSさんが言っていたKさんがスクーターに乗ってやってきたではありませんか!どういうことだ?暫く考えて、やっと納得できたのは、Kさんの奥さんが犬と散歩していたんだと、やっと気が付いた次第。えへへ・・・。オアトガよろしいようで!