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天王様のお山入り2010/07/16

天王様お山入り-1

稲取の町内巡行をやっと終えて、役場前へやってきました。お疲れ様です。


お仮屋で休憩してから、さあ、お山入りです。テングサの旧計量所前の天王坂入口で最後の’もみ合い’が始まりました。神輿を上下左右に揺さぶり回転します。去年は激しいもみ合いが見られましたが、今年は巡行の足を伸ばして疲れたのでしょうか、少しおとなしいオミコシとなりました。

天王様のお山入り


その間、先導隊が’お清め’を先頭に行列を作って、先にお山入りです。幟や二つの獅子頭、その他名前の分からない持ち物がつづきます。

天王様のお山入り


そして、ようやく神輿が上がってまいりました。さあ、石段は急です。これは見ものです。と言いますのは、石段に4列になって並び、互いに手拭で手を縛りあって神輿を引っ張り上げるのです。

これは昔からの伝統なのですが、現在は今年の当番の東町だけが行っているということです。私はこれをフナさんから初めて聞いて、是非見たいものだと思っておりました。

ついでに、この手拭で結び合うことを手綱” と言う(「稲取風土記」より)のだそうです。こうして地区の人々の心が一体になるわけです。ムラの共同体意識はいやがうえにも盛り上がります。間近にこの情景を見て、実際には神輿の引き上げはその周りの担ぎ手の労力に負うところ大なのですが、そうした運命共同体の意識を再確認するのに良い機会だと思います。

天王様のお山入り


こうして、急な石段を上がり、二つ目の鳥居をくぐると、その右脇の広場で神輿を何度も何度も上下に揺さぶります。最後のおつとめを果たして、ついに還御となりました。一斉に拍手が起こり、感動の輪が広がりました。稲取の3社のお祭りはここに目出度く終了しました。残るは、明日の水下・入谷地区の愛宕神社と山神社の例祭です。

天王様のお山入り