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再開した日帰り温泉行き2009/09/12

白田川沿いを歩く
このごろは空気が乾いてきて、だいぶ過ごしやすくなりました。朝晩は半袖だと少し寒く感じるくらいです。

そこで、夏の暑い日がつづくあいだ敬遠していた、伊豆急沿線の日帰り温泉行を再開いたしました。今回は女房殿が楽しみにしている連続ドラマが終わってからですので、出発は11時でした。

稲取駅で弁当を買い、電車に乗って隣の片瀬白田駅で下車、海岸へと下りてゆきます。

近くで海に潜っている人が二人(海女さんかな?)いましたので、磯浜へ下り、座るのに適当な石を探してこれを見物しながら弁当を食べることにしました。

弁当は二人ともキンメの寿司で一折900円也。これはなかなか美味でオススメです。

もぐっている二人はどうやらサザエ、アワビを獲っているようです。ゴムのスウェットスーツで足にヒレを付け、傍らに大きな浮きを浮かばせています。

磯浜から100mくらい離れたところで、介添えの船無しで潜っていますから、相当の熟達者なのでしょう。稲取では今は潜る海女は一人だけになったと聞いています。

大きな波が間断なく押し寄せてきます。磯にぶつかって砕ける様を見ていると、いつまでも興味は尽きません。

食事したあとは白田川に沿って遡行し、‘花いっぱい温泉’へ向かいます。‘株式会社かんざい’の広い保養地のはずれまで来たとき、サルが2匹頭上の高木で木の実を採っているのに出くわしました。

上から千切られた葉が落ちてきます。すかさずカメラを向けましたが、高いところにいるのと、木の枝や葉に邪魔されてうまく撮影できません。それでも1枚だけ何とかこれとわかるサルが撮れました。

秋になっていろいろな木の実が成長してきていますので、それを採って食べているのでしょう。でも、もっと山の中にだって木の実はありそうなのに、何故里に姿を現すのでしょう。

通りかかったオバサンに聞くと、おおかた未だ実は熟してないから、近くの畑が目当てで里に出てくるのではないかということでした。

さて、広い川幅の白田川に沿ってそぞろ歩くこと20分で‘花いっぱい温泉’に到着しました。久しぶりの温泉です。ここのお湯は源泉かけ流しをうたっています。入浴料500円也。

先客は男性ひとりだけ、あとから2名。女性はひとりだけだったようです。お年寄りのグループが別棟でカラオケを楽しんでいました。

ゆっくりと入浴したあとは、長いテーブルのある座敷に入り、先ほどコンビニに寄って買ってきたパンと缶コーヒーで寛ぎました。そして、テレビの番組を1本楽しんでから、また駅まで歩いて帰宅したのでした。

港の風景2009/09/14

稲取漁港
港を出入りする船には何となく夢がある、と皆さん誰しも思うことですね。大きな客船を見れば、行く先はハワイ航路かヨーロッパ、アメリカか、と想像をたくましくしてしまうものです。

稲取港では、しかし、出てゆくときはたいてい一艘、二艘、三艘とつづき、数時間後にはまた次々と戻ってまいります。漁港のため、出船入船が行き交うということは先ずありません。観光船などが出入りしないからです。

いつの頃からか、夜中にトイレで起きる回数が増えてまいりまして、否応なく歳を感じておりますが、最近では起きるたびに港を眺める習慣ができました。

そんななかで3時前後にうまく目が覚めると、次々と出港してゆく船を見ることができます。殆どが前と後ろに明かりをつけ、多少の間隔を空けて夜の闇を進んでゆく光景は、まさに点と線の光の行進です。

あまり感動し過ぎてその後なかなか寝られなくなると、それも善し悪しですが、そんなことはありません。気分さっぱり(?)と、次のトイレの周波数が来るまで寝られます。

船は艦船であれ漁船であれ、波を分けて進む姿には感動します。漁船の場合、日中見かけるのは殆ど戻ってくる船です。そして、漁船が戻ってくる姿を見ると特別な感情を抱きます。

つまり、戻ってくる船は、ここ稲取では、たくさんのキンメを抱えているに違いないのです。赤く輝いた肌、光に当たるとキラキラと輝く黄金の目、あのキンメを戦利品にして堂々と凱旋してくるのです。思わず拍手したくなるではありませんか!

市場が忙しくなるのは船が戻ってくる午後2時前後でしょうか。その時間を外せば、稲取漁港は静かなものです。釣りをする人の姿が目立つのはそんなときです。

岸に繋がれた船、船、船・・・。
港に浮かぶカモメの群れ・・・。
波止場の釣り人・・・。
沖をゆく白い船・・・。

港はいろいろな姿を見せてくれます。

彼岸花2009/09/15

彼岸花とモンキアゲハ
先週木曜日に山のなかで彼岸花を見かけてから間もなく、我が天王さんの坂でもようやく一輪二輪と咲き始めました。

大柄な深紅の花が道端に咲いているのを見ると、何故かもったいなくも場違いな気がして、足を止めたくなります。豪華で気品があります。

また、人を厳粛な気持ちにさせる花のようにも思えるのは、名前の通り、お彼岸の頃に咲くからでしょうか。長いヒゲのような線で全体を囲う形がそう思わせるのでしょうか。別名の曼珠沙華の名がぴったりな気がします。あの世の花を思わせる花。

ウイキペディア(ネットの百科事典)によると、この花にはハカバナという別名があるそうです。毒草なので墓地に植えて、小動物が地中を荒らすのに備えたというのです。


一輪だけ咲いているのに近寄ってシャッターを切ったら、ちょうどモンキアゲハがふわりと飛んできて花の蜜を吸い始めました。相変わらずピントが合ってない写真ですが、この取り合わせで諒としてもらいましょう。

標的を間違えた!2009/09/17

滑沢峠
久しぶりで河津の山を歩いてきました。ただし、意中の山には登れませんで、結果的に別の山に登ってしまいました。

天城山系に猿山が二つあり、ひとつは三筋山の北、八丁池の手前にあって、過日、八丁池口から三筋山を目指したときに、私としては征服済みです。と言うよりは、途中越してきた山、と言ったほうがよいかな。

そして、もうひとつの山が長九郎山の北の猿山です。こちらのほうが本命の猿山で、前者は東猿山としたほうがよいかも、とその山頂の標識板に書かれていました。

後者は昭文社の地図を見ると、登山道は破線になっており、ネットで調べると、道はなきに等しいとのことです。今回、意を決して歩いてみることにしました。

しかし、天城峠から伊豆山稜線歩道に入り、二本杉峠を経て滑沢峠の先からアタックしたのですが、残念ながら失敗に終わりました。

途中で垣間見た山が界隈では一番立派に見えたという理由だけで、その山を猿山だと思い込んだのが失敗の原因です。残置リボンがその方向にたまたまあったというのも、誤認した理由のひとつです。

ポイントはアタックの時点で、コンパスを使って目指す山はどの方角かを探らなかったことでしょう。初歩的なミスをしたわけです。

きょうは、道なき道をたどってようやく登りついた先に登山道を認めたとき、初めて失敗したことを悟りました。この登山道を少し進んだ先に三蓋山の標識が立っていました。

地図で調べると、この山は滑沢峠の先の伊豆山稜線上にあり、かつ、猿山の北に位置します。つまり、正反対の方角にアタックしたわけで、もう、何をかいわんや、です。

近いうちに雪辱しなければなりません。日に日に、日が短くなってきており、その分、時間が限られてきていますが、必ずやり遂げるつもりです。

今井浜2009/09/18

サーフライディング
きょうは私どもが勝手に名づけた温泉の日。サンシップ今井浜へ。

遊歩道
今回は河津駅から歩きます。駅前の食品ストア“アオキ”でお弁当を買い、海岸方向へ向かいます。浄土宗称念寺の前を通り国道135号線に出て、トンネルの手前から遊歩道へ。入り口の大きな看板には、今井浜海水浴場近道5分と書かれていました。

柵の付いた遊歩道を右から左へ回りこむと、国道に出る手前に海岸へ下りる石段があります。ここは今井浜海岸のビューポイントです。打ち寄せる波は磯に豪快にぶつかり、白く砕け散っていました。

海岸に下りて波打ち際を歩きます。リゾートホテルから外人一家が出てきました。3人の幼児を連れています。真ん中の3歳くらいの子は丸裸。3人とも追いつ追われつ、波と興じ始めました。

サーファー
私たちは大きな岩礁に座る場所を探し、弁当を開きます。サーファーの姿が多いのは連休がもう始まったからでしょうか。ただ、きょうの波は大きくても途中で砕けてしまうのが多く、みなさん手こずっているようでした。

サンシップ今井浜
たっぷり食事の時間をとった後は温泉です。私は今回初めて少し離れた露天風呂に入ってみました。海岸線が突出した小さな岬状の崖上にあり、そこまで石段を上がってゆきます。

男女別の露天風呂にはそれぞれ更衣室があり、そこはもう海が目の前です。風呂は階段状に手前にひとつ、そのすぐ下にひとつ。手前のほうは屋根が付いていますが、下のほうは完全な露天です。

手前のほうはちょうど良い温度でしたが、下のほうはぬるめでした。いずれも4,5人が入れる程度の広さです。

ここは仲間とワイワイ言いながら露天風呂を楽しむような雰囲気の場所でした。一般にはやはり、2階のプール状の展望風呂のほうが人気があるようです。来客は殆どの人が水着をつけて2階へ上がってゆきました。

露天風呂から引き上げた私のほうは1階の内風呂で再び汗を流して、今回の訪問を終わりにいたしました。