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落合川から稲生沢川の川べりを歩く ― 2011/10/14
行楽の季節になると決まって思い起こすのが稲生沢川に沿った、稲梓駅から蓮台寺駅への道です。道中、いろいろな道草を食いながら歩くのが楽しい。
早速、落合川を渡った所で畑に手を入れているお婆さんと立ち話。去年お話を交わしたことは覚えていてくれなかったようです。でも、元気にクワを使っているのが何よりです。
駅前の小高い場所に高根白山神社があって、その周りの杉が伐採されたおかげでだいぶすっきりしたと言うと、伐採された杉の木は社殿以外には使い道がないので、あれ以上は切れないとのこと。
「お寺の木は自由に切って何にでも使えるけど、神社はだめなのよ」なるほど土地の人たちはそのように考えて神社に対する畏敬の念を育ててきたのですね。
落合のバス停の先から稲生沢川の川べりの道をゆきます。車道との間の耕地にはセイタカアワダチソウが繁茂して、確か去年は稲穂が垂れていたのではなかったかと、その変わりように驚きました。
この土手の行き着くところは浄水場です。何やら工事中でした。稲生沢川に架かる橋ではバケツで川の水をすくっている人がいました。訊くと、県から委託を受けて水質検査をしているとのことでした。
今回は志戸橋を渡らず、国道414から別れて建設機械のレンタル会社わきの細い道に入りました。やがて旧志戸橋の袂に来ると、河内文化祭の案内ポスターがかかっていました。
「自分を育てるのは自分だ」と書かれています。ウーン、やるね。
風船ダムは健在でした。右岸の放水路から勢いよく水が流れ落ちてきています。きょうの風船はパンパンに張ってました。風船でしっかりと堰き止めています。
傍らのベンチに腰かけて稲取駅で仕入れたキンメ弁当を開けます。向こう岸を腕を振って速足で歩く人の姿がありました。その後、目の前を犬を3匹も連れた若い女性が通ってゆき、暫くしてからUターンして戻り始めたので、女房殿とカケをしました。
3匹も同時に飼うはずはない、近所の犬の面倒をついでにみているのだと私が主張。結果は、3匹とも自分のところで飼っているとのことでした。ウーン、負けました。
食事中、伊豆急の電車が傍らを通過してゆきました。最初は普通電車で、次に踊り子号、そしてスーパービュー。決して田園風景を壊してはいないと感じさせるのが不思議です。
この川べりの道をさらに進むと、お地蔵様や賽の神様の石碑が2か所あります。いずれも文字は風化して読み取れませんが、この河内地区の古くからの存在を証明しています。
この先、下田自動車教習所を過ぎると、今回の終着駅、蓮台寺駅は間もなくです。私たちは、レストランベイリーフでお茶を飲みながら、久しぶりにお会いしたオカミサンの話を聞いて、今回の小さな小さな旅を終わりにしたのでした。
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