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ふれあいの森のホームレス2019/07/11

私どもが伊豆稲取に来て間もなくの頃、権現線遊歩道の奥、林の沢で初めて出会った不思議な人がいました。その後、何度か顔を合わすようになってからは、実は、この方がふれあいの森を拠点にしたホームレスであることが分かりました。しかし、この方が単なるホームレスではなく、いよいよ怪人物であるという印象が強くなり、その時々のメモをこのブログにも残してまいりました。
そして、突然彼女が姿を消してからそのメモを一つにまとめ小冊子を作ったのが去年の秋のことでした。遅まきながら、それを七回に分けて当ブログに載せることにしようと思います。

(一)  ふれあいの森
伊豆稲取に「ふれあいの森」があります。
稲取岬側から稲取漁港を間にして向かいの山を眺めると、小鳥のランドマークが人目を惹きます。この山が「ふれあいの森」で、山頂は296メートルあり、そこには滑り台が設置されています。そして、この山の中腹の南側を削ってクロスカントリーコースの一部が走っており、東南に下る尾根をこのコースが横切った辺りに展望棟が建っています。ちなみにこのコースの部分を私は〝ハチマキ道〟と呼んでいます。

展望棟は、南に広く眺望が利く斜面上に足かせを設けて建てられ、下の階にトイレがあります。その上の展望テラスからの眺めは素晴らしく、稲取漁港を挟んで稲取岬の灯台や、漁港周辺に密集する住宅街が一望できます。海上には東に大島が大きく横たわり、西へ利島、鵜戸根島、新島、式根島そして神津島が浮かんで見えます。更に西の海上には爪木崎と、天気が良ければ神子元島も遠望できます。
展望棟直下の「さくらの広場」にはシーソーやブランコなどがあり、子供たちに人気の滑り台は長大なもので、幾つかの段差があり大変珍しい遊戯施設です。一度、試しに乗ってみたことがありましたが、中ほどにローラーの部分があり、その上に乗るとお尻のマッサージを受けているような感覚がありました。全体の距離が長いので結構楽しめましたね。

隣町の河津幼稚園の子供たちが3人の先生に引率されて訪ねてきたこともありました。その時は管理棟前の駐車場に大型バスを見つけ、子供たちの歓声も下のさくらの広場から聞こえてきたので、そちらの方へ廻ってみたのでした。
広場へ下りたときには子供たちの歓声もおさまり、大きなシーツの上に座って食事を始めるところでした。先生の一人が、実は毎年花見の前に必ずここに来ていると言っていました。そこで私はすかさず、4月の初めから中旬にかけて、この裏のクロスカントリーコースまで上がればソメイヨシノとオオシマザクラが楽しめますよと、的外れのようなことを言ってしまったのです。河津には全国区のカワヅサクラがあるというのに。
さくらの広場の東隣には梅の木やモクレン、ユリノキ、そしてタイサンボクなどが春になると咲きだします。上の展望台から下りてきて暫くブランコを揺らしてから、これらの花を愛でながら下山する楽しみがこの森にはあります。

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