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北川は堀川? ― 2023/06/21
それからT表具店ご夫妻から聞いた庚申塔の話を付け加えねばなりません。あの南無阿弥陀仏のと同じくらい大きな石碑で、この場所から見える上の斜面のこんもりした小さな森の中にあると言います。どんな理由かわかりませんが、この石碑は“上の峠”にあったのを今の場所に移したものだそうです。上の峠とは南無阿弥陀仏の石碑がある場所のことで、奈良本峠を山頂に見立てたその山頂の肩のような意味合いのようです。いわば俗称みたいなものでしょう。それはとにかく覗いてみることにしました。
表具店さんと別れて坂を20m程下った先に上から水が流れて来る水路があり、その隣に石段が上に続いています。これを行くと樹木が被さるようにして石碑が立っていました。石碑の真後ろにあの農協の建物があり、旧国道に石段が通じています。逆に石段を下れば浜へショートカット出来るわけです。この石碑はからくも「庚申塔」と読めましたが、年号は・・・正月しか読めず残念。ただ、台座の横にはっきりと「堀」と「川」が刻印されており、「北川」の地名は実は「堀川」から生まれたことを思わせます。一つの証拠に脇に結構幅のある用水路があり、かなりの勢いで水が流れ落ちていました。水があれば小峠を行き交う人の休息場になるはずです。さすがの東浦路と言えるではありませんか!
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