帯状疱疹 ― 2018/08/01
帯状疱疹は幼児期に発症した水疱瘡のウイルスが完治後も体内に潜んで、それが免疫力の低下などでバランスが崩れ表面化するということだそうです。体内にそのウイルスを持っていることが免疫につながって発症を抑えていたのが、加齢や疲労、ストレスなどにより再び水疱瘡ウイルスが顕現することがあるので、一度、帯状疱疹になったからと言って、完全に免疫を保持できるわけではないようです。
実は私も同じような症状を4回ほど経験したことがあります。多分、ヘルペス(帯状疱疹)だろうという予感がありました。過去に腕に2回、腹部と胸部に2回、いずれも確か夏だった記憶があります。最初に発症したのは50才台で腕に、この時は市販の塗り薬をいろいろ試したのですが、悪化する一方。最終的に町の専門医にかかったところ、帯状疱疹だと診断され、薬と塗り薬を処方してくれました。その結果、一週間もしないうちに完治したのでした。
2度目はそれから5,6年後に北海道の山歩きをしているときの発症で、同じ腕でした。2週間ぐらいのスケジュールで入山して2,3日後に気が付き、その後、出来るだけ温泉に入るなどして帰郷するまでにかなり症状が治まり、やがて病院に行くことなく癒えました。
その後、10年位がたってから奥多摩の山歩きをした翌日に今回と同じような場所にできて、この時も皮膚科を受診することなく完治しました。二度目三度目に自然治癒したのは、多分、免疫力がまだ強かったからでしょう。そして今回です。やはり、加齢や、全体的な体力の低下による免疫力の減少が心配だったので、このまま放置することなく、皮膚科を受診したというわけです。
最初に受診したときには抗生物質と塗り薬を処方してくれたのを覚えていますが、今回は患部への塗り薬がなく、飲み薬しかも抗生物質ではなく、抗ウイルス薬だそうです。最初の時から30年近くたって、治療薬を始め、治療方法も進歩してきたのでしょう。
しかし、高齢患者の場合はこじらせて重症化する虞があると言います。油断は禁物。完治するまでオトナシクしていましょう。
旧プール管理棟の解体工事 ― 2018/08/02
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昨日は朝からガタンガタンと音が響いてきて、何かなと港を見たら、東町の臨海駐車場にある旧プールの管理棟を解体する工事が始まっていたのでした。10年前にはこのプールは既に閉館していたので、私たちはこのプールで泳ぐ子供たちの姿を見たことはありません。
港とその周回道路の整備に伴ってプールの部分だけが取りこわされてから、もう3,4年は経ちましたか、それでもシャワーや更衣室などの施設はそのままになっていました。やはり、何かに利用することもなく、結局は全面的な取り壊しになったわけです。
何か新しくできるのかな?それとも、役場前の駐車場に新しく市場の施設が建設されることになったから、その分の穴埋めに更地を用意するつもりなのかな?
盆踊りの準備 ― 2018/08/04
稲取の盆踊り ― 2018/08/05
昨日夕方になってゲタがない、と女房殿が騒ぎ出した。盆踊りには、いつも履いていた駒下駄だ。子供の履き物のように小さくて可愛いゲタだった覚えがかすかにある。夕食を早めに済ませると、ユカタとゲタの装いで、団扇を手にいそいそと出掛けて行ったものだった。
やがて、下駄箱をガタガタ探した後、諦めたかのようにため息をついて言った。「あーあ、やっぱり捨てちゃったんだわ」
そこで履物屋に置いてあるかもと、稲取の“下駄屋”さんに電話してみた。稲取では屋号と現在の実際の商売とが違うので有名だが、「直下駄屋」さんにはゲタはなかった。他にも屋号「下駄屋」さんがあるが、このお宅ではもう商売はしていない。新宿通りで日常品も扱っている洋品店にも電話してみた。しかし、残念、やはり置いて無かった。
下駄を諦めた女房殿はそれでも気落ちすることなく、「ユカタに運動靴では格好がつかないから、平服で行くわ」と言って、夕食もそこそこにまだ明るい6時過ぎには役場前へ出かけて行った。昨日も暑かった割に、日中は日差しが弱く風も出てきて少しは涼が得られた。
7時半を過ぎると漸く日が暮れて、彼女の帰りが心配になった私も結局、会場を覗いて来ようという気になった。会場に着くと、役場前の通りは交通止めのような格好で通りのど真ん中に朝見てきた櫓ステージが置かれ、一番上に太鼓打ちが一人、ステージには浴衣姿の数人の“踊り子”さんが身振り手振りよろしく曲に合わせて踊っていた。
ステージの外回りに一般の“おどる阿呆”は意外と少なかった。それでも観客は海側に陣取って盆踊りの様子を見て楽しんでいるように見えた。ピンクのシートを屋根に張った夜店の並びも結構繁盛していた。子供たちの姿も。
意外と少なかった外回りに女房殿の姿を認めるのにはそれほど時間はかからなかった。殆どがユカタ姿の中に忽然と普段着で現れた彼女は、そんなナリを少しも気にすることなく踊りに集中していた。踊りそのものを芯から楽しんでいるように思える。「盆踊りの曲が響いてくると手が、体が自然に反応するの」と、いつも嬉しそうに話していたあの体の動きだ。
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「稲取の人たちはどんな踊り方をするのか、ちょっと見るだけでいいの」と言って出て行った彼女だったが、もう8時をまわっている。曲の切れのいいところで、そろそろ帰ろうと耳打ちしたところ、未練のありそうな表情を見せたが、それでも納得して言った。「やっぱり、歳だわ。若いときは何時までも踊れたけど、足が疲れてきた」と言って近くの、ちょうど空いていたベンチに引っ込んだ。
下町の情緒を愛した彼女にはゲタが一番似つかわしい。来年も盆踊りが開かれるなら、前もって下駄を用意しておくことにしよう。浴衣で踊る姿をもう一度見てみたい、そう思った。
帯状疱疹と台風13号 ― 2018/08/07
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帯状疱疹のその後は、服薬6日にして斑点の縮小化が見られ、順調にゆけばもう一週間くらいで完治が期待できそうだ。ただ、最初に服薬した翌日あたりから、表皮よりも胃の辺りが少し痛み出して、現在も時々気になっている。ヘルペス特有の痛みなのかもしれないし、あるいは抗ウイルス薬の副作用かも知れない。いずれにしても、耐えられない痛さではない。
普通なら、このまま薬を服用し続けて完治を待つところだが、薬は一週間分処方してもらって、残りは今晩の分のみ。それと、受診した病院の皮膚科は火曜日と水曜日が診療日で、しかも今、台風13号が接近中であり、明日から天気が荒れそうだ。そこで、病院へ急遽出かけることにした。
皮膚科の先生は私の発疹の状態を確認すると、経過は順調であると満足そうに言った。しかし、私が薬は明日で切れると言ったら、この薬は一週間分以上は出せない、出せるのは痛み止めの薬だけだという。その上で、私の一抹の不安を読み取って、この状態なら患部が悪化することはあり得ない、大丈夫だと太鼓判を押してくれた。
私は薬が手に入らなかったことから、内心、きょうは無駄足になったかと思いながらも、若い医師の太鼓判をもらったことで満足したのだった。
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