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伊豆湯ヶ島の鉢窪山その12022/09/23

河津の144号を走っている時、霧雨程度の雨がフロントグラスを曇らせ始めていた。この日は風があっても、晴天の一日のはずであった。一方、今回ターゲットにした山は伊豆市の湯ケ島。現地の条件は東伊豆地方よりずっと良いはずだ。それに期待しよう。 

浄蓮の滝の駐車場に車を留めた10時少し前には、果たして雨は上がっていた。しかし、曇り空は依然としてはっきりしない。そこで、「コーヒーでも飲んで様子見てからにしたら?どうせ1時間で登れる山なんでしょう」とI氏が言った。国道414号を渡って浄蓮の滝観光センターに入る。地下一階がカフェ・レストランになっている。開店準備中の従業員にかけあってOKが出たようだ。 

給仕の女性がコーヒーを並べ終えたところで、鉢窪山のことを聞いたところ、地元なので山のことは知っているが自分は詳しくないから、と店長格の男性を呼んでくれた。彼はB4サイズと思われる絵マップを示しながら、昔から村人がこの山と何らかの関わりを続けてきたこと、そして4年前に地元ボランティアが立ち上がり、日々整備を重ねて遊歩道を整備したことを話してくれた。実は彼自身もその一員だったそうで、この絵マップは彼自身の作だと言う。彼は当方が心配していた遊歩道入口までの道を詳しく分かりやすく話してくれた上に、山頂までのポイントもガイドしてくれた。

彼から遊歩道入口までのコースをつぶさに聞いた後、I氏から唐突に天城の心中事件はどの場所か、と質問が出た。すると、旧天城トンネルの脇から八丁池方面へ進んだ山中だとの答えだったが、驚いたことに、たまたま彼の父親が湯ヶ島の役人だったので、二人の救出に関与したというのだ。1957年12月の事件だそうで、私も高校生の頃に新聞・ラジオで連日大騒ぎとなったのを覚えている。その後、山歩きをするようになって、旧天城トンネル~八丁池間のルートを何度か通っており、最初に訪れた時は、このあたりかな?と思いながら通過した覚えがある。確か、このルート上の「向峠」という峠の周辺だったと思う。ただし、確かな情報ではない。 

思いがけない話を聞いた後、彼は観光センターを出てからも斜め前に横たわる鉢窪山や、その裏で姿を見ることが出来ない丸山が鉢窪山より若干高く同じスコリア丘であることなどフォロウをしてくれた。有難く感謝して、さて出発である。