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風車建設2011/11/15

風車の丘から見た浅間山
風車尾根から浅間山に上ってきました。きょうは薄くガスのベールが覆って、天城山の景色はいまいち。それでも、山並みが幾重にも綾なす風景はダイナミックで素晴らしい。

風車の丘にはマイクロバスで来た一団が風車の基部で係りの方から何やら説明を受けていました。「原発問題でおわかりのように、環境に優しい風力発電が・・・」どうやら、風力発電のPRをしていたようです。

風力発電は決して環境に優しくはありません。私もこの春に三筋山の工事現場に入ったとき、工事関係者から同じような言い方をされました。このときとばかり、原発問題を我田引水しているのです。

しかし、会社側が風力発電を売り込むのは企業として当然のことです。風車を建設して大過ない場所は必ずどこかに見出すことが出来るとも思っています。問題は当該の地域住民がどう判断するかです。三筋山については、行政が会社側に立つ前に建設を阻止しなくてはなりません。

山を切り崩して道路を造り、法外な数の巨大風車を建設して騒音(低周波公害)を撒き散らし、自然の美観を損ねることが地域の子子孫孫に悪影響を与えることは目に見えています。そもそも、必要以上に山を切り崩すこと自体がいろいろな意味で大問題であることを私たちは知っています。

稲取の風車の丘は3基のうち1基が止まっていました。奈良本の風車尾根では10基のうち5基が止まっていました。多分、故障しているのでしょう。合計13基がすべて動いているのを私は見たことがありません。

風車の基部に立つとゴーッという音が空から響いてきて、何やら得体の知れない巨大な怪物に押しつぶされるような恐怖を覚えます。みなさん、大勢の人と一緒にではなく、たった一人でこの丘に上がって基部に立ってみてください。そしてどんな感想を持ったか心に留めてから、風車建設問題を考えてみてください。