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GNH2011/11/17

野牡丹(リトルエンジェル)
<水下のはずれ、「畳林」で>

来日中の若いブータン国王が国会で演説されたニュースを見ました。ブータンではGNPではなく、GNH(国民総幸福)を国是としている旨の発言がありました。

家族を大事に、地域の人たちと助け合い、貧しくとも精神的に豊かな生活を送ることの大切さを説いておられました。物質的豊かさでなく、心を満たす豊かさを求めています。

そこには古い秩序や様式を何が何でも躊躇うことなく壊して、物欲優先の現代文明を追及する姿勢はありません。

これらはすべてグッド・オールドデイズの日本そのものの姿でした。日本の古里が今やブータンにあるとも言えます。私たちは襟を正してこのブータン国王の言葉をかみしめなければなりません。

ブータンでは他の新興国と同じように、高いGNP成長率でお国の発展がめざましいとか。それに伴って貧富の差が出始めているとの報道もあります。経済の発展をGNHにうまく結び付けてゆくのは容易なことではありません。

しかし、子どもの教育面でGNHの精神を浸透させようとしている努力は、必ずや何らかの形でお国の将来に影響を与えると信じます。

手を併せて感謝の意を表す若き国王の姿が印象的でした。アジアの国はやはり仏様の精神が似合いますね。