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「ドナーとその家族」 ― 2012/04/01
「The End of Forever」 ラーリン・マックダニエル著
エイミーとイーリンは高校1年生と3年生の姉妹。妹は女優志願で姉はバレエのダンサー。高校の演劇発表会が無事終わったある日の夜、妹が交通事故で昏睡状態におちいる。
救命機器に繋がれたエイミーの容態も間もなく脳死を迎えることになり、家族の苦悩は頂点に達する。姉のイーリンとしては脳死の判定の根拠が絶対的なものとは思えず、脳死判定後に臓器を提供すべきか否かについて最後まで反対して抵抗するが、結局押し切られて救命機器を外すことになる。
第一部は、家族の一員の生と死を巡り、臓器移植の問題に直面した家族の揺れ動く心情がつぶさに語られる。
第二部は、その後、執拗な頭痛に悩まされる姉のイーリンとその家族の蘇生の物語。妹の死後、突如発症したイーリンは病院で検査するも外科的な原因がつかめず、精神神経科医の治療を受けることになる。
同時に、娘の死後、不仲になった両親もカウンセラーのもとに通うことになり、崩れかけた家族の問題点が徐々に浮彫になってゆく。そして、それに伴ってイーリンの頭痛も快方に向かってゆく。抑圧された精神が病気を誘発するという、近年注目されて今では常識になりつつある問題。
一部、二部とも時の問題をテーマにした1990年のアメリカ社会の物語。
エイミーとイーリンは高校1年生と3年生の姉妹。妹は女優志願で姉はバレエのダンサー。高校の演劇発表会が無事終わったある日の夜、妹が交通事故で昏睡状態におちいる。
救命機器に繋がれたエイミーの容態も間もなく脳死を迎えることになり、家族の苦悩は頂点に達する。姉のイーリンとしては脳死の判定の根拠が絶対的なものとは思えず、脳死判定後に臓器を提供すべきか否かについて最後まで反対して抵抗するが、結局押し切られて救命機器を外すことになる。
第一部は、家族の一員の生と死を巡り、臓器移植の問題に直面した家族の揺れ動く心情がつぶさに語られる。
第二部は、その後、執拗な頭痛に悩まされる姉のイーリンとその家族の蘇生の物語。妹の死後、突如発症したイーリンは病院で検査するも外科的な原因がつかめず、精神神経科医の治療を受けることになる。
同時に、娘の死後、不仲になった両親もカウンセラーのもとに通うことになり、崩れかけた家族の問題点が徐々に浮彫になってゆく。そして、それに伴ってイーリンの頭痛も快方に向かってゆく。抑圧された精神が病気を誘発するという、近年注目されて今では常識になりつつある問題。
一部、二部とも時の問題をテーマにした1990年のアメリカ社会の物語。
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