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谷戸山の石切り場2012/12/14


伊豆大川の谷戸山の石切り場を見て参りました。
 


昨夜は天城の山を攻めようか、と考えあぐんだ末に結局選んだのが谷戸山でした。ところが、谷戸山はどこにあるのか地図上ではだいたい判るものの、築城石がどこにあるのかは皆目見当がつきません。そこで、先ず奈良本の図書館に寄って調べることにしました。
 


しかし、郷土史等の東伊豆町関係の本を片っ端から手に取ってみましたが、谷戸山の石丁場のマップは見つかりません。係りの方や館長さんに訊いても埒があきません。仕方がないので先ずは歩ける所を歩いてみようと、大川の公民館までバスに乗り、そこから歩き始めました。


実は公民館前の観光案内マップが大まかでも大分役に立ちました。とにかくその示す方角へ行ってみようと云う訳です。それと、人の姿をあまり見ない民家の並びのなかで、年配の方が一人軒先で仕事をしているのに出くわしたのはラッキーでした。
 


お蔭で北川へ向かう旧国道から分かれて別荘地へと続く道へ容易に入ることが出来たし、更に、ミカンの収穫に来たオバサンからも有力な情報を頂くことが出来ました。


先ずはその道に入って間もなく道端に矢穴の跡がついた石が迎えてくれます。いきなりですから、これには驚きました。更にその先の坂の途中には、無人の民家の庭先に築城石の見本のような立派な畳石(角石)を発見。刻印も見てとれます。その後、少し戻って教えてもらった通り、沢沿いの道に入ると、直ぐに道端にこれも立派な畳石が蔓草に覆われていました。



そして沢を渡って山へ入ると、石段がずっと上まで続いており、その両サイドには大きな石が点々と時には固まってそこかしこに見ることが出来ます。いたる所にある石が矢割りした跡形を残しているのです。
 


石段は尾根に乗るまでとぎれとぎれに上へと伸びていました。尾根に乗っても、大石があちらこちらに居座っています。この山は岩だらけの山なのでした。


さて、飽きずに尾根を追って更に高みを目指すと、ついにコンクリート舗装の道路に出てしまいました。そこは奈良本の別荘地でした。何とすぐそばに足湯まであります。かくして石切り場の探索は終了です。
 


足湯は絶好の昼食場所でしたが、足を浸していられないほどの熱さだったのは残念。休憩後は別荘地の中を抜け、熱川に向けてのんびりと舗装道路を歩き片瀬白田から電車に乗って帰宅。