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普門院へのルート2012/12/25


西湯ケ野バス停の少し上に小学校へ下りて行く道がある。その場所から向かいの山に小鍋神社が見えた。橋を渡って坂を上がってゆくと、石垣に「下田街道 小鍋峠」の指道票が貼り付けてあった。
 


その傍に観光案内掲示板があって、普門院の説明も載っている。矢印に従って坂を上がる。間もなくクヌギが林立し、シイタケの原木が組み合わされている場所に来る。ここが小鍋峠への入り口である。
 


道は沢沿いについており、ワサビの管理小屋だったと思われる廃屋から峠道は沢筋を離れて登っている。そしてこの先、お地蔵様に出合うと、あっけなく普門院への分岐点に着いた。バス停から約30分。ここには石の道標がある。
 


峠道から分れて東へ進む。しかし、ほぼ平坦なしっかりした道はやがて道形を失ってしまった。そのまま山腹をゆく勇気もなく、ここで誘導されるように直登してゆく。
 


やがて、急斜面の登りを頑張って尾根に辿り着いた。そこは覚えのある東西に走る尾根だった。ここで普門院への道はあきらめて前回のミスを挽回することにして、小鍋峠へ向かう。
 


しばらくして鉄塔を通過し杉の伐採跡に出て、例の320m峰と対峙した。前回パニックになった場所である。今回は右からこの山を巻くように進むと、何とはっきりした道が現れた。これに従って、ついに峠手前の峠道に出た。峠は直ぐ上にあった。


さて、峠の地蔵様に手を併せてから、時間に余裕があるので境界線を辿って北の沢まで縦走することにした。先ずは320m峰によじ登り、東南の方向に尾根を追ってゆく。ところが、290m峰に登ってから北東の尾根に気をとられて、南東の尾根に入り込んでしまった。
 


左に民家が見えてきて、降り立ったところは畑を突っ切って又もや普門院入り口の山門だった。山門前で木材の切れッぱしをドラム缶で焼いている人がいたので、この人に断わって火にあたりながら、昼食をとることにした。
 


休憩後は普門院へ上がり、その左脇から峠を目指すことにする。先ずは裏山に上がると、4基の歴代和尚の墓があり、更に上の方にも墓地が並んでいた。
 


沢沿いを行く道は最初歩きやすいところを選びながらだったが、徐々にしっかりした道になり、峠道近くの伐採跡に続いているように見えた。しかし、次第に道は不透明になり、沢筋も倒木が行く手を覆っている。
 


そこでやむを得ず小尾根に取りつき、主尾根を目指すことにした。急な道を頑張って主尾根に這い上がると、見覚えのある尾根道だった。そこから三角点は直ぐのところにあった。
 


小休後、310m峰を目指して下ってゆくと、何とお地蔵様が鞍部に鎮座していた。「南無地蔵菩薩」と彫られた大きな石碑を真ん中に、右に首なし地蔵が、そして左の少し離れた所に浮彫の石像があった。3日前の前回はこの鞍部を通過したはずなのにこのお地蔵様には気づかなかった。お地蔵様は広い鞍部の比較的東側にあるので、前回は多分、西側を通過したのではないかと思われる。

地蔵峠


お地蔵様が鎮座しているということは普門院へのルートはこの鞍部を通過しているものと考えられる。西側にはピンクのリボンが木に巻き付いていたから、そのルートは谷側にあるのかも知れなかった。
 


この地蔵峠から東側には明瞭な道が小鍋峠方向に続いており、これに従ってほぼ平坦な山腹の道を追っていくと、やはり急な斜面をへつるようになり、ついには道も完全に消えてしまった。
 


このまま水平に斜面を進むのは危険である。そこで斜面を頂上に向って急登することにした。10分も辛抱すれば東西に走る尾根道に容易に乗れる。そして間もなく、午前中に這い上がった箇所を通過すると、本日2度目のコースを行くようになる。
 


例の320m峰を前にすると、今度は左側からこの峰に上がり、最後に小鍋峠に到着した。考えてみれば、本日の山歩きのコースはどうもちぐはぐな感じを否めないが、先ずはとにかく前回の課題はクリアできた。下山は河津側には戻らず八木山の方向、北の沢橋を選んだ。稲梓駅まで延々と国道414を歩くことになる。