何故パニックになったか? ― 2012/12/22
<○が小鍋峠。Aの辺りが普門院への道を示す石の道標>
きのうの賀茂逆川里山歩きを検証してみます。上図①の場所に寺の左右の石柱がありました。そこを通り過ぎて、坂を登り詰めたところに立派な山門が南向きに立っていました。
普門院本堂の左手に道がついており、寺の背後の尾根を左に巻くように平坦な道が続いているかに見えました。ただし、ボサがかぶさっています。直ぐ尾根に取りつくような別の道形も見てとれました。
取って返して山門の向きの広い道を行くと、すぐに左に巻いたところにお地蔵様が立っていました。道は急な崖の上に続いています。上には貯水池のようなコンクリート製の施設があり、ここが寺の裏の尾根に乗った場所です。
あとは北東に急な登りを我慢してゆきます。250mの尾根に乗れば上下は少なくなり、歩きやすいところを選んで進みます。②の地点で南西の尾根に足が向きそうになりましたが、間もなく北西の尾根に乗り、待望の305.7mの三角点に到着です。
続いてここからは西へ向かい、③の地点で南西の尾根に引き込まれてしまいましたが、直ぐに戻って北西に修正。北西に走る尾根上のもう一つの高点を過ぎてからは尾根は西へ向いてきます。北側眼下に人家が点々と見えました。南へ針がまわってくると、何かの櫓、鉄塔がありました。
しかし、④の地点で急にパニックに陥ってしまったのが、今考えても何故だか理由がみつかりません。尾根が北西から南西に変わったのが理解できていなかったとしか思えないのです。そして、④の地点で突然向きが南に変わっているのが。磁石が壊れた?まさか!
目の前に320m峰が行く手を阻んだことで、何故この山を右から巻いて赤丸の地蔵峠に向かおうとしなかったのか?
図の①から④の間には赤いリボン標がところどころにあって、それぞれの谷方向へ誘導していましたが、これは多分、山仕事の関係だと思われました。間伐材がところどころに横たわっていましたから。
結局、パニックに陥った私はこのリボンに従って谷へと下り、ここはどこかと、気が付いたときには①の出発地点に戻っていたのです。
何故パニックになったのか?首尾よく三角点にタッチしたときはちょうど午後1時で、午前中晴れていた空が曇天に変わっていました。ポツポツ雨が落ちてきそうな雰囲気でした。今日の予報は午後から曇り、そして夜は雨。道に迷って暗くなったら最悪な状況になるという考えがちらつき始めていたのを否定できません。
冬の山歩きは当日が晴れでも、やはり明日以降は雨であってはならないのです。雨で体が濡れれば体温を相当奪われ、ビバーク時の辛さは倍加するのは必定です。今回は山中に於いて精神的に余裕を持ち続けられるような配慮を欠いていたことが敗因だと考えます。




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