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港の朝は2013/08/03

土曜日の稲取港は静かな朝を迎えました。殆どの漁船が岸に係留されているか、陸揚げされています。稲取漁港では土曜日は漁協の組合が仕事休みの日と決めているのです。

漁師であろうと何であろうと、一週間に一度の休日は最低限必要ですね。朝未だきの暗いうちに出漁し、数時間仕事をして帰ってくるサイクルを幾日も続けていれば、疲労はたまります。休日は当然にも必要です。

組合が休日を土曜日に決めたのには、それなりの理由があったからだとは思います。しかし、土曜日は観光客が普段より多く集まる日です。私は彼らに活気ある稲取漁港の姿を見てもらいたいと望んでいます。

先ず、出船入船でにぎわう港はそれだけで観光客を魅了します。白浪蹴って颯爽と港に入ってくる船を見れば、きょうはどれだけの仕事が出来たかなと想像が膨らみます。また、実際に水揚げして日に輝く銀鱗を見れば自然と心が躍るものです。

漁港は係留された漁船がただズラーッと並んでいるだけでは面白くありません。静かな漁港は観光客の目に平凡にしか映らないでしょう。一尾一尾数えながら水揚する船、水揚が終って水洗いしている船、あるいはまた明日の準備をする船、そういう船の上で忙しく立ち回る漁師の姿、そして水揚を迎えた市場の作業が見る人に感動を与えるのです。

漁業も観光の大きな目玉。休日は他の曜日にまわして、土曜日は出漁したらどうでしょうか?