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大工仕事2017/09/09

<アニマルキングダムには入口に小さな水車がある>


夕方、散歩で海岸通りへ下りてゆく途中、Sさんが庭で大工仕事をしていたので一寸お邪魔しました。ベニヤ板を細長く切って両サイドに低い“下駄”をはかせています。傍には電動ノコギリと電動ドライバーがありました。

棚を作って部屋に取り散らかしてある小物を整理するのだという。両サイドが終わったら、今度は真ん中にも下駄をはかせようと、ネジを取り付け始めました。電動ツールを巧みに使って、仕事はどんどん捗ってゆきます。仕上がりも綺麗です。

実は私も大工仕事が好きで、昔、入試に失敗して浪人中に自分のベッドを作ったことがあります。家には長四角い大工の道具箱が3個あって、ノコギリやハンマーは勿論、カンナやノミ、墨ツボなど色々なものが入っていました。

ベッドはとにかくどっしりしたものを作らなければと、10センチ(15センチだったかな?)角柱を切って4本の脚とし、それぞれを横板で繋いだ上にやはり板を何枚か渡して四隅にフタをする、という簡単なものです。それでも学生時代はずっとこのベッドで寝ていましたね。

他にも、卓球のテーブルを作ったこともあります。これも四角の足つき台を作って、その上に長方形の一枚板を載せた簡単なもので、それでも結構楽しめたものです。本箱なども自分で作りました。ところが、材料は台所を改修するのに前もって父が買っておいた中から、こっそり使ってしまったため叱られたこともありました。

ことほど左様に“ドゥ イッツ ヨー セルフ”が好きでした。10年以上も前に製本機を木製で作ったのも、そういう性向がもともとあったからでしょう。この製本機は今でも使えています。

当時は趣味としての大工仕事を具体的に考えたことはなかったのですが、今思うと、小屋の一つでも建てて、そこで大工の真似事が出来たら、これ以上の夢はないとさえ思います。

けやき公園の水車2017/09/11

奈良本の「けやき公園」にある水車は小屋がなく、単に水車が回っているだけのしろものですが、車そのものは立派な作品です。きょうは久しぶりにその水車を見に行ってきました。

 

けやき公園は私のイメージとしてはかなり高い所にあって、そこまで歩くにはかなり苦労するな、と思っていました。ところが実際にはそれほどのこともなく、奈良本のバス停から30分で到着しました。あらためて地形図で確認すると、バス停が100mで公園が約170mですので、標高差はわずか70mです。

 

さて、現地では水車の“水引き”は修正されていました。下から吸い上げた水が水車の水受けに落ち込む位置に狂いがあり、見映えしなかったのです。水車は年を経てようやく貫録を見せ始めていました。好い場所に据えたものです。

<けやき公園のシンボルツリー> 

足湯の隣にある管理棟が営業中だったのは嬉しかったですね。ここでコーヒーやアイスクリームなど飲食できるのです。菓子類等の販売もしてました。ここは以前、町から委託された業者が退いてから長いこと?休館でしたが、現在はNPOがその後の任にあたって火曜日だけ休みということでした。

 

最近はフリーマーケットや講習会、ウォーキングの出発地とか、いろいろなイベントの根城になっているようです。車でなら勿論のこと、歩いてでも手の(足の)届かない所ではありません。みなさんもたまには訪れてみるのも一興でしょう。

                      足湯と管理棟


100周年を迎える稲取高校2017/09/12

バス停稲取高校裏のグラウンドの石垣に「平成31年11月15日 学校創立100周年」の横断幕が掲げられています。前身である稲取実業学校以来、数々の人材を育て上げ現在の稲取、東伊豆町、ひいては日本国中に活躍された方々を輩出してきた県立稲取高校が実に100周年を迎えるのです。記念行事が大々的に成功裏に催されるであろうことを今から期待とともに祈念しております。

さて、横断幕は他にもあって、東海高等学校体育大会出場に決まった砲丸投げ選手、レスリングや新体操の選手の名前も挙げられています。是非、頑張ってほしいですね。

先日は稲校の敷地内にある海側急傾斜のコンコースで走行練習を繰り返す生徒さんたちの姿を目撃しました。傾斜が急なだけに相当の負荷のもとでの練習です。100周年に向けてGO,GO!

ヒガンバナとクリとクズ2017/09/13

台風18号は昨日までは台湾から中国大陸へ上陸するのではないか、と考えられていましたが、今朝になったら明日か明後日には急遽東にかじを切り、日本列島を縦断しそうな予想に変わりました。3連休はもしかしたら、お天気に恵まれないかも知れません。

 

今はもう秋とは言っても、今朝は7時半を過ぎてまだ日差しが強く、日陰を探して歩くのも難しい。路傍で見つけたヒガンバナは今年初見参でした。鮮烈な赤色。

 

舗装された道を山側へ喘いでいると、イガグリ坊主がそこここに。中には弾けたイガの中に見事なカチグリも。

 

上を見やれば、なるほど栗の木が一本。未だ青いイガグリに交じって茶色く熟しかけたものもあります。濃い紫色の小さなクズの花も目だってきましたね。
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いきいき音読教室2017/09/16

NPO日本朗読文化協会が編集した「声にして楽しむ源氏物語」瀬戸内寂聴訳、という本を購入して読んだのは今から10年以上も前のことでした。この本の中で、瀬戸内さんの訳分の他に専門家によって「朗読」の何たるかが詳説されています。

 

朗読とはいわゆる音読の一つですが、声の芸術であると論じてその技術を分析し、練習の基本を具体的に説いています。一方ただの音読には特に技術はなく、文字を声に出して音声化する行為そのものだと言います。

 

私も実は文字を声に出して読むという行為に興味を覚えた時期があります。最初は中学2年のときでした。夕方、学校から帰ってきて一人寂しいときに、夕刊の記事を一字一句つぶさに声に出して読むという楽しみを覚えたのです。

 

記事は第一面のトップニュースから第二面の内政や外交関係のニュースを隅々まで読みました。毎日毎日続けて読んでゆくうちに、読み方が流暢になってきてハイな気分に酔うようになりました。いつしか、その後は特に国語の時間が楽しみになり、他にも専門的な知識が増えてきたのは自信になりました。

 

それからずっと後になって、世の中パソコンの時代になると、音読したものをCDDVDに焼いて保存するようになりました。これは孫たちに物語を聞かせて本の世界を知ってもらうことが目的であったのですが、結果的には自己満足に過ぎなかったようです。活用することは殆どありませんでした。

 

先日、町の情報配信メールで「いきいき音読教室」が東伊豆町の図書館で開かれると知り、昨日参加してまいりました。出かけるときは、多分、読み聞かせの技術などの講習だろう、と考えておりましたところ、むしろ技術ではなく気軽に音読を楽しむ教室だと説明がありました。

 

この教室は館長さんが実際に開催されている他の図書館を視察した上で、自ら主宰し企画したものです。万葉集や論語、詩、ことわざ等から抜粋した教材をもとに参加者一同が1時間余り、声を合わせて音読を繰り返しました。館長さんの巧みな音頭取りもあって楽しい時間となりました。

 

芸術としての朗読ではなくとも、単に音読することで脳を活性化させるということは私自身、承知していることではあり、最近、特にその必要を感じ時々実践しておりましたが、みなさんと一堂に会して音読を楽しむという新たな発見がありました。素晴らしい機会を提供してくれた館長さんをはじめ、関係者の皆様に感謝したいと思います。