ベッドの組み立て ➂ ― 2025/04/15
さあ、そんな不運をいつまでも嘆いてばかりはいられない。ここで立ち上がらないでどうする!と気持ちを切り替えることが出来たらゴーゴーだ!敢然とステージ2に上がった!一台目のベッドはジョイントピンについては30本既に埋め込み済みである。残りは“散発”で16本。残りの23工程で16本を片付ければよい。
「ジョイントピン」というネジについては初めての経験で、うまく説明できそうにないのだが、例えば2枚の板を繋ぎ合わせるとして、表面の平らな面どうしを重ねるのではなく、表面の平らな面に埋め込んだクギ(ジョイントピン)を他の板の厚みの部分に既に空けてある穴に被せ密着させる。そして固定するのに、その穴の側面(予めここにも穴が空けられている)にカムナットという一回りも二回りも大きい円状のナットを被せジョイントピンの首にあたる部分に引っかけた上で、カムナットを半回転させることでジョイントピンを浮き上がらせ両方の板をより密着固定する効果を持たせている。優れた木工技術の一つである。
その技術を使って第9工程まで進み、ベッドのヘッドボードの部分を完成させる。この辺まで来るとやや興趣を覚えながら作業を進めることが出来るようになってきた。木工は本来楽しいものなのだ。次いで、フットボードそして“ベッドの中央桟橋”をそれぞれパーツを付けた上で用意し、第17工程にてそれらを連結、ついにベッドの総枠が出来上がった。残るは第21~23工程でベッド下の引き出し(2個)を組み立て、ベッド本体に組み込んだ後、最後にスノコをベッドに敷いて(クギで固定)完成にこぎつけた。万歳!
組み立て作業を改めてスタートして完成は4日を要した。一日の作業時間を約4時間費やしたとして16時間ということになる。すると、メーカー予想の3時間の5倍はかかったことになる。しかも、もう一台の作業に取り掛かれたのは半月後のことだった。それほど体力気力を費やしたということだ。一台目は引き出しのベッドへのセットに失敗したが、2台目の方は先ず先ずの出来ばえであった。
総じて、小物ならともかく、大物の木工作業は年寄りがするものではないと肝に銘じた次第である。 終わり
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