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海、船、島2009/12/15

伊豆諸島と稲取港
「最近、“タケチャン丸”が出てないね」
「どうしたのかしら?」
「息子さんが新婚旅行にでも行ってるんじゃないかなあ」
「でも、オジサンがいるじゃない。今まで一人でやってたんだもの」
「だからさ、もう、息子に任せた気でいるんじゃないの」
「秋口、一所懸命仕事してたものね」
「まあ、ボクらが知らない間に仕事に出てるのかも知れないけどね」

「“イナリ”は最近、よく出てるわね」
「ひところは他の船が出ているのに、滅多に出なかったのが、ウソみたいだ」
「稲取一番の稼ぎ手だって言うじゃない。出れば、遅くまで帰ってこないし」
「俄然、やる気になったか。そうなると凄いんだよね」

「第七のオニイサンは愉快な人ね」
「俳優さんだか、コメディアンだかにああいうタイプの人がいたじゃないか。そうだ、なかよし3人組の小金馬だ!」
「雰囲気がいいわね。聞いてて楽しくなるわ」
「漁師さんどうしの話は分かりにくいね」
「浦安の漁師もそうだったもの」

「今朝は、市場前はあまり出てないね。役場前は4ハイ残ってるけど、まあまあ」
「エビ倉勢は3ハイ出たんだわ」
「“神栄”さんも“定栄”さんも出た」
「両方とも大きな船なのに一人なのね」

「大きな船と言えば、第八は動かないね。客が集まらないのかなあ」
「“晃山丸”は今日も出てるわね。車もたくさん留まってるわ」
「釣り客って言うのはどういう人たちなのかな?趣味だけじゃないような気がする」
「料理屋とか、寿司屋とか考えられるわね。でも、どうかしら?」
「いつか、上がってきたときに聞いてみようかな」

「今朝は島がくっきりして、近くに見えるわ」
「はっきりしないときは、ずっと遠くにあるような気がするね、確かに」
「だけど、島が見えると、何故かホッとするのよ」
「青い海に白い船、そして、黒い島影、か」