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恵比寿島探訪2014/11/16

牧水の歌碑
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神子元島灯台と若山牧水については、いろいろご教示をいただきました。とりわけ牧水の歌碑が須崎の恵比須島にあるとのことで、本日訪ねてまいりました。

 

須崎には伊豆横道33観音霊場の札所、観音寺と補陀庵があります。先ずは納経をすませてから、恵比須島に向います。民宿が軒を連ねているのに驚きながら、須崎のバス停からは5,6分で島に到着。長い橋を渡ると、正面に石段があって鳥居の先が恵比須神社への道です。ここは取りあえず周遊道を右回りに巡ることにしました。

 

<千畳敷 伊豆石を採石した跡>
周遊道に下りて暫く行くと、浸食、崩落の跡が激しい断崖の連続に舌を巻きます。従って撮影ポイントが随所にあって飽きることがありません。やがて前方が開け、見事な千畳敷が目の前に広がります。そして沖合いに神子元島を認めました。稲取の「ふれあいの森」から見るのと殆ど変わりない姿です。磯には釣り人、数人の姿がありました。
神子元島

 

若山牧水の歌碑は恵比須島の先端の高台にありました。「友が守る灯台はあはれ・・・」のいしぶみは風触が進み、ところどころ読めないのが残念です。

 

この僅かな高台の裏側に白い“灯台”が見えたので細い道を追ってみました。しかし、それははめ込みの案内板によると、灯台ではなく、「指向灯」と書かれています。外形上いわゆる灯台みたいなものには、いろいろ種類があると分った瞬間でした。

 

帰宅して調べたら、まさしく目からうろこ。航路標識には光波標識(灯台など)、電波標識、音波標識、その他の4種類があり、指向灯は光波標識ですが、赤、白、緑の光を発し、船舶が白光内にある時は安全な場所にいるということになっているそうです。そんなのがあるとは知りませんでしたね。 http://www.mtc.ac.jp/ship/2010/08/post-85.html

 

また、指向灯の隣にある恵比須神社の説明板には、この島で祭祀用の石器や土器が発掘されたことから、祭祀遺跡である旨書かれていました。この島は断層あり、歌碑あり、指向灯あり、祭祀遺跡あり、といろいろ魅力のある島です。

 

神社に参拝した後、細い道を更に進んでゆくと、島の入り口の鳥居が下にありましたが、石段を下りないで左回りに細い道をたどり、歌碑まで戻りました。あとは周遊道を右回りに断層の露わな断崖を見ながら橋まで来て周遊観光は終了です。