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稲取の三角点 ― 2016/01/26
三角点とは経度や緯度の基準になる標石のことです。
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稲取地区の三角点探索の開始は、ご当地に来て間もなくのことでした。最初に三角点に触れたのは、図1の①、即ち稲取高校脇の三本松の四等三角点だったと思います。その後、③農免道路沿いの「萩窪」にある四等三角点。次いで、●チウチン山(位置はもっと北にあります)の二等三角点、4番目には②稲取岬の立野の三等三角点を発見しています。
残る一つ、入谷の④が分りませんでした。この場所は入谷道の墓地の上に更地があって展望がよろしいので、このヤブを探してみたのですが、見当たりませんでした。入谷道を通るたびに探しても徒労に終わり、その後ずっと諦めていました
それが最近になって、ふと思い出してまた探す気になり、付近の国土地理院の地図を前もって印刷しておきました。そしてついに今朝、思い立って探索を開始することにしました。あらためて印刷した地図を見ると、その三角点の位置が入谷道の西側にぶれています。
実は今まで東側ばかりを探し回っていて、西側にあると考えてはいなかったのです。西側は堅固な石垣に囲まれたお屋敷内のミカン畑です。先ず、三角点の所在地としては考えられないと決めつけておりました。遠慮が先にたっていたのも否定しません。
現地に到着すると、石垣の上のミカンの木々からその隙間に目を凝らします。傍からは何か物色している怪しい奴とでも思われかねない所作だったと思います。幸い車も人も通る前に、あの白い角柱が目に入ったではありませんか!
勇躍して立派なお屋敷内に入り、案内を請いました。出てこられたご婦人に仔細をお話しして了解をいただき、三角点にご対面です。四等三角点でした。標石の上面にはチップが埋め込まれて、全体に角柱も含めてまだ新しいものでした。
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ご婦人からは、この三角点の補修については、そう遠い昔の話ではないと聞きました。とにもかくにも、この三角点はミカン畑の一画にあったのです。これにて稲取の三角点はすべて揃いました。ただ、東伊豆町全体では、5個前後まだ残っています。いずれ征服するつもりです。
なお、この畑から「ふれあいの森」の小鳥のランドマークが見えました。稲取高校も伊豆東部総合病院も見える標高130.1mの高台です。
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