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少し早い「花まつり」2018/03/25


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きのう志津摩の知人から、向井のお寺で花まつりが今日あると聞き、女房殿とのぞいてまいりました。「花まつり」とはお釈迦様の誕生を祝う灌仏会のことで、普通は4月8日と決まっていますが、稲取では諸般の事情からきょうになったようです。

 

灌仏会には稚児行列がつきものになっていますが、女房殿も幼少時に参列した経験があるのは、彼女の郷里には狭い漁師町にお寺が少なからずあったことも影響しているようです。私は経験もなければ、その知識もなかったですね。

 

向井のお寺さんとは成就寺のことで稲取では唯一の日蓮宗の寺です。10時ちょっと前に着くと、幼児たちが既に頭に冠を被った正装姿で付き添いの親御さんや親戚知人の方々のカメラに収まっておりました。入谷のOさんやKさん、水下のHさんの姿もありました。お三人ともこの寺の役員をなさっているとのことでした。

知人のお孫さんも参列した稚児行列は、稲取では昭和35年頃から始まったそうで(「ふるさとのならわし」より)、背に花御堂を載せた白象の台車を各寺院のお坊様以下代表・役員の方々が引いて、その後に稚児たち、そして親御さんたちが付き従って街中を練り歩くというのが一般的です。私が初めて目にした今回は、稚児たちが白象の台車に繋がったロープを曳き、白象の後に寺の関係者が続くというものでした。

          <大川端をゆく行列>

稲取八ヶ寺のうち入谷の栄昌院を除き、毎年持ち回りでこの催しを執り行うと聞きました。

間もなく出発した稚児行列は成就寺を出てJA前の坂を上がり、バス通りを下って郵便局の角から左へ直接寺に戻る短いコースでした。正装した稚児たちの華やかな装束がパッと街中を照らしたように明るくなりました。

 

行列が終わった後は、私は途中で失礼しましたが、寺の境内で金魚すくいやら焼き鳥、焼きそばなどの露店も出てにぎわい、お堂に上がってはお釈迦様に甘茶をかけたりして釈尊の誕生日を祝ったということでした。

           <JAから上がってきました>
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                        <バス通りを下ってゆきます>
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                 <郵便局の角を曲がり、 >
.                       <寺に戻りました>