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続蟹が森ポケットパーク ― 2021/08/04
後日、図書館の職員の方から貴重な情報を得た。一つは、このポケットパークが隣接の「伊豆冷暖房工業(株)」の敷地内にあり、この社長さんが付近を散歩する人たちの休息の場として、個人的に設立したものと判明。そしてこの地一帯には太田性が多く、「蟹が森」の名はこの付近で生まれた「太田ガニ」の民話からとったものということだった。
「大田ガニ」の民話
昔の人はこの火口湖のことを「太田の池」とよび、「入り赤川」に棲息していた大きなカニが太田の田圃を荒らすことで村人に恐れられていた。そこで村人たちが立ち上がって征伐に向かった。ところが、何しろ相手は巨大なカニのこと、手も足も出ないで終わった。そして最後に庄屋の太郎左衛門が何とかしなくてはと弓矢を持って太田の池へ向かい、一の矢、二の矢を放ってとうとう仕留めることが出来た。
倒れた大カニの周りにはコガニがたくさん現れ、その死を悼んだ様子を見た村人は森の中に祠を祀って供養し、その祠の辺りを「蟹が森」と名付けたという。
これを要するに、もとはと言えば排水の悪い大田の池は大雨や台風などで度々田圃が荒れて村人の悩みの種だったのが、後に排水溝の工事が行われたことにより、ようやくその難から自由になったというお話として受けとめることが出来る。
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