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防風林 その22020/06/15

アルストロメリア
<田代の台地で>
シイの木もここでは防風林の役目だ。今日は日に当たると暑いが、こうした木々に囲まれていると、木洩れ日は差しても風が通って実に涼しい。
「戦時中、昼餉のあとウチのマゴジイサンはこのシイの木の前にムシロを敷いてワラ草履を作っていたものですよ。3時過ぎまでやっていました。その当時は無かったクスの木もこんなに背丈を伸ばしている。これはコトリがタネを運んできたのでしょう」

Iさんのお屋敷は「堂の前」の賽の神様から西へ、「井の際」~見高へと通じる昔ながらの道の途上にあり、高さが4メートル以上はある土手をユンボで切り崩して平地にした上に建てられた。Iさんは地震でも来たら危ないと、ツツジの木を出来るだけ刺して土手が崩れないように地面を固めたという。

そしてIさんはこの話をこう言って締めくくった。ちなみに、Iさんは昭和2年生まれの92歳である。
「まあ、とにかく木の手入れをしたら、あれこれとキリがない。こんなこともありましたよ。マツの木は新芽が出てくると、適度に摘んでやらなくちゃならない。ハシゴを立ててそんな仕事をやっていた時に、足場がすべって落ちてしまった。さいわいツツジの木の上だったもんだから腰を打っただけで助かりましたよ。病院の先生が、その年でハシゴは無理だとあきれていたね。その時以来、どうも腰に力が入らない」

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