伊豆稲取便り

路上一面に熟した小さな果実が転がっていて、それが一見して何の実かわからない場合があります。今朝もそんなことがあって上を見たら、サクラの木でした。未だ小さなサクランボが枝にたくさんぶら下がっています。

それから暫くゆくと、今度は小さな柿の花が道いっぱいに。見上げたら紛れもなく見慣れた柿の葉がありました。ネットで調べると、柿は雄花と雌花があり、雄花は時期が来て落ちてしまうとのこと。

また暫く先へ行ったら、次はクワの赤い実がたくさん落ちていました。昔稲取では養蚕が盛んだったそうです。そのせいか、クワの木は未だに良く見かけます。

ところでサクランボにしろ、クワの実にしろ、落ちた実は人や車が往来する路上ではつぶされて汚らしく映ります。特にヤマモモの熟した実だと始末に負えません。

さて、先日、路上に変なものが転がっていまして、その始末が未だに出来てないのがあります。正体はサクラの葉だと思われますが、それが小さく丸められて路上に落ちていたのです。最初は数個がある程度まとまって見つかり、少し進んだその先にも点々と転がっていました。

丸められた葉を伸ばして中に何が入っているのか調べたら、残念、何も出てきません。丸められたというよりはラッピングされて鉄砲玉みたいなのです。先ず、縦の葉脈に沿って二つに折り、両端を折り曲げてぐるぐると巻いたようになっていました。

植生でこうなるものでもなし、生きものが拵えたものとも思えません。人為的なものに相違ないと思うのです。では何故、何のために？あるいは何かの副産物なのか？

今日も入谷で見つけました。数十メートル単位で一つずつ、計３個でした。一つを持って帰り慎重に中を剥いでゆき、最後に二つ折りを剥がしたら、粘ついていたのが奇妙に思われました。

さくら餅の葉は食べられるので、この鉄砲玉のように巻いて口に入れる？さあ、何でしょう、これは？