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カヤの実 ― 2014/09/12
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済広寺の脇を歩いていたら、青い実が足下に散らばっていました。中には、皮が剥けてベージュ色の種が見えているのもあります。大きさは梅の実よりひと回り小さく、楕円形です。足で踏みつけたら、簡単につぶれたから種も柔らかいのでしょう。これがカヤの実でした。
寺の境内には大きなカヤの木が目に付きます。この実は塀の外まで風に運ばれてきたようです。このカヤの木は樹高が18メートル、根回りが6メートルもあるんだそうで、境内がもっと広かったら全体が見わたせて、さぞ壮大、雄大な大樹に見えたことでしょう。樹齢が750年といいますから、かなり古い樹です。
済広寺は16世紀に入谷から移ってきた寺だそうで、だとすると、このカヤの木はこの地で既に300年の老樹だったわけです。京都の金剛院には千年ガヤというのがあるそうで、とにかく寿命の長い木です。
しかし、カヤの木というのはモミの木に似ていますが、私は稲取に来て、この寺のカヤを見たのが初めてで、従って、カヤの実も初めて見たということになります。実際は他で見たことがあるとしても、それと認識して眺めたわけではないので、見た記憶は全然ありません。
カヤの実などは、たいていの人は私と同じく、見たこともないでしょう。ましてや食べたこともないと思われます。多分、カシの実やドングリなどと同じような味ではないかなと思っていますが、どうでしょうかね。


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