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”中の平”の田圃2020/04/30

志津摩で頑張っていた田圃が3年前でしたか、終止符を打ったため稲取ではあと残すところ”中の平”だけになりました。その中の平の田圃については、現在も継続しているのかどうかを含めて何の知識も持ち合わせてなかったので、いつかチャンスがあったら聞いてみたいと思っておりました。


                     中の平のハウス
一昨日ヤマハンノキHWを歩いて入谷道に出た時、たまたま近くのハウスの脇に車が留まっていたので、どなたかが作業中だろうと訪ねてみました。ハウスの中ではご婦人がカーネーションを一本一本手入れをしています。”花柄摘み”それとも”切り戻し”(?)。突然の訪問を詫びてから単刀直入に田圃について聞いてみました。有難いことにご婦人は手を止めて親切に一つ一つ答えてくれます。

先ずは、この田圃は現在でも継続中であること。ただし、4枚のうち2枚だけが現役。オーナーはミカン農家Mさん方から出た隠居の家の人であること。このMさんからは私もこれまで数々のご教示をいただいてきました。田植えは毎年6月の10日ごろであること。しかも機械を使った田植えで、田圃に投げ入れる志津摩のやりかたとは違うということでした。
                 手前の枯れた部分が現役
それから、このハウスの裏にももう1枚田圃があり、そこは同じ園芸仲間のIさんがオーナーだと聞きました。この方からも私はいろいろとご教示をいただいておりましたが、田圃にも手を伸ばしていたことは初耳でした。もともとは大工さんで、バブル期を過ぎて逸早く”ひらなみ”で園芸ハウス経営に乗り出した方でした。
           もう一枚の田圃はハウスとハウスの間にありました

かくして”中の平”の田圃の様子が分かってきました。志津摩ではその後、地域おこし協力隊(?)の若い方々が企画して田圃を1枚だけ復活させ、田植えや刈り取りに幼稚園児を招く活動をしているようです。田圃は”ふるさとの風景”の象徴でもあります。この2カ所がいつまでも稲取人の心の支えでありますよう願っています。