<><><><><><><><><><><><><><><><><><>

夏祭り3日目2009/07/15

スサノオ神社のおくだり
きのう八幡神社の神輿の渡御祭を見ようと坂を下りて行ったら、Sさんのご主人にスサノオ神社の中を案内してもらうという願ってもない幸運に恵まれました。千載一遇です。

写真撮影ができたことはもちろん、ご主人から色々な説明をいただき感激いたしました。彼はこの神社の司祭、つまり禰宜だそうで、創建以来、何代目かの家柄だそうであります。

金ぴかの神輿の頂点に鳳凰が位置し、左右に朱雀が侍った堂々たる神輿です。ご神木として、ここにも男性のシンボルの素彫りが2体飾ってありました。どんつく神社の立派なものには比べようがありませんが、子孫繁栄の願いがよく分かる気がします。

他にも獅子頭が左右に二つ並べられていました。向かって左に角のある雄の獅子、右にあるのが雌の獅子です。いずれも金ぴかでどっしりしたものです。

社殿の石段に色鮮やかな虫が横たわっておりました。ご主人はすかさず、これは玉虫だと教えてくれました。神社によく棲息している虫なのだそうです。あの法隆寺の‘玉虫厨子’の玉虫とはこの虫のことだったのです。

鳥居にかかる注連縄(しめなわ)に幣束が四つ下がっています。これは東西南北を意味していると言います。その他いろいろご教示いただきました。

さて、本日の‘御くだり’です。
先導者のあとに続く参列者の中に‘あかっぱら’、‘あおっぱら’と呼ばれる赤鬼と青鬼がいました。それぞれ、例の立派な一物を抱えています。

神輿は、下から15段、49段、69段そして15段、合計148段の急坂を大勢の若者たちによって静かにゆっくりと担ぎ下ろされました。

御旅所は役場駐車場の北側の広場です。途中、何回も“もみあい”を行いながら、いったん到着すると、休むことなく西町、東町を一周し始めました。初日、二日の他の神社にはなかったことです。

そのうちに、少年用の神輿が役場前で‘もみ始め’ました。体操服を着た子どもたちが代わる代わる担ぎます。

しばらくして、御旅所の特設舞台で稚児神楽が始まりました。太鼓と笛の音に乗って古式豊かに舞い続けます。

海岸通りでは山車も動きだしました。山車の上では幼児が太鼓を叩いています。かくして、スサノオ神社の例祭は明日の還御祭まで続くのです。