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アセビの丘2013/02/03


JA伊豆太陽ミカンワイナリー前の通りの坂下、100mくらいの所で去年から工事が行われています。森林空間総合整備事業としての「稲取高原の森」駐車場整備工事だそうです。クロスカントリー大会などが年々盛んになり、駐車場が足りなくなってきたからでしょう。
 


工事の主体が国や県であれ町であれ、港湾整備や森林整備の工事が去年あたりからやや活発になってきているようです。それ自体に問題があるわけではなく、町の財産を有効活用することには勿論異論はありませんが、個々の住民に対する情報開示の点ではこの町の行政当局はあまり熱心ではないような気がします。
 


それはともかく、この工事現場の脇から久しぶりに遊歩道に入ってみました。こちらに来た当初、万葉植物園方向へ歩き、配水場前の道路に下りたことがあり、この山に入るのは二度目になります。前回はボサを払って下りた記憶があります。

アセビの丘入口


今回は「アセビの丘」へと向かいました。道は綺麗に整備され、周辺でもヒノキの伐採が進んでいます。新しい遊歩道でも出来るのか、工事中の箇所もあり全体に明るくなりました。所々にあるベンチや屋根付きの休憩所は周りにある程度手が入って利用しやすくなっています。


途中、立派な「明治植林記念碑」というのがありました。読みにくい刻文を読んでみると、本村は北風が猛烈で漁夫は往々にして生業の途に迷い、船舶は港内に碇泊することも出来ないほどで、農夫も五穀に重大な障害があり困憊していたことから植林を行った由。黒根から上野にかけての周辺地を買い上げて松の木を植えたらしい。明治22年11月のことです。


石碑のサイドには当時の村長、田村又吉翁をはじめ、村の有力者の名前が刻んでありました。また明治24年には松、杉、檜計32万本の植え付けが完了したとも。田村翁をはじめとした先人たちが植林を進めた話は知っていましたが、思いがけず、こんなところにそれを証明する遺物を見つけて感無量です。
 


そこを過ぎると道はなだらかな登りとなり、やや下ってから左に枝道を追って待望の山頂に到着。ここにもテーブルベンチと屋根付きのテーブルがありました。周りは手入れが完全ではなく、眺望はよくありません。でも、僅かに浅間山の頭が覗いていました。明るい感じなので休憩場所として悪くはありません。出来れば足下を整備して欲しいところです。


元の道に戻って北へ下りて行くと、あっけなく稲取保育園の前に出ました。ここには錆びついて文字が全く消えてしまった案内板が立っています。また、配水場の方にも入口があって、「作業中」の幟が立っていました。どうやら、以前下りてきたのはこの道だったようです。

 


浅間山の山頂から南を見下ろすと、風車の尾根の横に二つの高まりがあって、西に「ふれあいの森」の山と東にそれより若干高い山が並んでいるのが以前から気になっていました。きょうは期せずして「アセビの森」の山の頂に立つことが出来ました。以前、暗い感じで歩いたのとは違って、明るい印象が持てたのは収穫でした。
 


折角、以前から開かれた森だったのですから、町民の皆様にもっと歩かれても良いのではないかと思います。お薦めしたい散歩道です。


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