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大腸がん手術 その102014/01/29

<シロサイのバトル  伊豆アニマルキングダムにて1/28>

1月14日(火) 待望の休み明け。昨夜は今朝がたまで苦しい時間を過ごす。1時間も寝てられず、身の置きようもない状態だった。ガスが出ず、腹部が張っていると気分が悪くなり、吐き気とともに精神的にも不安定になる。手術後、一番苦しい夜を経験した。

06時 手術後、2回目の便通があった。その後もガスがボコボコ出始めてようやく生きた心地になる。
07時 更に朝食を食べたら、とたんに気分も優れ、世の中が一変した感じ。
ひと口ひと口噛みしめながら味わい、最後にゼリーを口にしたら突然涙が出始めた。生きている実感!歓喜!

母が認知症になって介護センターに入り、見舞いに行った時のことを思い出した。何回目かに一人で行ったとき、食事のデザートの分を食べろと勧めてくれた。食べた時は甘いゼリーだったのに苦い味が残った。母が認知症になって遠い世界へ行ってしまったにもかかわらず、そんな母親らしい振る舞いを示したことに素直に応えられない現実が悲しかった。その日、施設を去るとき、恨めしそうに見送る母の姿が忘れられない。母は家に帰りたいと繰り返し訴えていた。

10時 主治医のS先生と麻酔担当のI先生の回診を受ける。S先生は、順調に回復しているので今日はチューブを抜けるという。I先生は現在現れている諸症状について、あれこれ説明と注意をしてくれた。

10時半 点滴再開(500㍉)
12時 昼食は4分の1残す。その後、ガスは多少出るが便通はなし。
13時 点滴終了。チューブ外す。
14時 女房殿来る。ちょっと疲れた感じが気になる。
15時 S先生が見えて、オナカのチューブをいとも簡単に抜く。痛みは少しもなかった。暫くはオナカの水が浸み出るが問題ない。穴が塞がった後、腹部に残った液体は体が吸収するという。つまり、オナカの穴が塞がれば退院できるわけだ。
16時 女房殿帰る。
17時 待合室で新聞を読み、日記を書く。

今日も夕食後はオナカが張っている。気分が悪くならなければ良いが・・・。昨夜の苦しみは二度と味わいたくない。