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八丁池から三筋山へその22015/10/07

写真は下記をクリックしてください
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=eHYzbCk9rZo

帰りは八丁池遊歩道をゆく。遊歩道といっても、舗装されていない林道のようなもの。寒天園地までは最後の爪の部分以外はほぼ平坦なコースである。青すず台は今回もパス。南側のその登り口の僅か先で、八丁池遊歩道から別れてコルリ歩道を下りて行く。

ここもバードウォッチングが出来る好もしい雰囲気だ。下から上がってきた3名の紳士淑女がまさしくそんな雰囲気にぴったりだった。「早くもお帰りですか?」と声をかけられ、私も笑顔を返した。

コルリ歩道が車道に出ると、右に八丁池口バス停方向とは逆に、左へ三筋山へと向かう。さあ、いよいよ時間との闘いだ。時刻は11時40分。少し歩いて自然庭園で昼食休憩とする。出発は12時05分。

大きな案内板がある「分岐」に10分足らずで到着。ここから東の猿山への登りが始まる。三筋山からの尾根を辿って来ると、この山から西に北に天城山の好もしい雰囲気が始まる。前回は登りでしごかれたが、今回は逆なので充分に楽しみながら歩けた。山頂着は12時42分。

上佐ケ野林道に到着が13時10分。東屋にて10分の休憩をとる。目の前には既に第1号風車が聳えていた。鉢ノ山展望所を過ぎて、14時15分に805mの無名峰に到着。ここで20分の休憩をとる。ここは三筋山に引けを取らない好展望台だ。特に桃野湿原が間近に見下ろせ、またその奥に海をバックに浅間山の尾根が覗いて見える。天城山の屏風は、むしろここにきて秀逸である。

車道に下りて暫く歩き、やがて登山道に復すと、間もなく三筋山山頂に到着。時刻は15時ちょっと過ぎだった。八丁池をほぼ11時に出て、ここまで4時間かかっている。コースの終点に来て総じて、三筋山から八丁池か、またはその逆コースかを選ぶとなれば、やはり三筋山から八丁池に向ったほうがベターな気がする。

最終的に風車だらけの三筋山へ向かうよりは、それを振り切って最後には山懐に包まれるコースを選びたい。天城山へ向かう方が、夢があるということだ。前回失敗したような時間的な問題は、別の手段を考えればよい。

ところで、三筋山の頂上からは大池経由で見高入谷に下る計画である。河津側の新しい車道と登山道をすべて確認しておきたいと言う考えがあった。河津側への従来の下山口は閉じられたままで草茫々となっている。その僅か10mほどの南側一画が綺麗に刈り払いされて車道が目の前にあった。

車道に出て、ずらーっと並んだ風車の尾根をゆくことになる。少しゆくと鉢ノ山が一目瞭然。今までは雑木林から一歩抜け出す必要があった。今は邪魔な立木は一本もない。ワイルド性が全くなくなってしまったということだ。

三角点もどこにあるのか、キツネに抓まれた感じである。わずかに高みの茂みがあるが、オフリミットになっている。きょうは探している余裕はないので、パスして車道をそのまま下る。

古い看板が車道脇の草むらに悄然と立っていた。「三筋山 静かな岡の宝もの この辺りは山ツツジの群生地です。初夏にさわやかな朱い星を無数に咲かせます」と書かれていた。ところがその手前に木段が下りてきているのに遅れて気がついた。もうここは河津への下り山道に入っていたのだ。それにしても、この立て看板の、何と、いじらしいことよ!

そして20分も車道歩きが続いて、やっと右手に登山道が現れた。これに入ってゆくと、間もなく壊れた木戸が現れた。かつて、この木戸を開けてパラグライダーのフライト斜面に腰を下ろし、心ゆくまで大池方面を眺めたのは一度や二度ではなかった。

今日はそのままパスして更に進むと突然視界が開け、パラグライダーマンたちの姿が目に入った。こんなにきれいなフライトスポットは無かったはずだが・・・。一瞬下る方向が分らなくなる。

荒れた木段の登山路が現れると、以前もそうだったが、ここからは忍の一字。大池まで下りて、かつまた見高入谷口まで下りてきて、以後は金輪際このコースを下りにはとるまいと思ったものだ。国道上のバス停に着いたのが17時半。志津摩に向って歩く元気はなく、18時04分のバスが来るまで、暗闇の中で待ち続けた。

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