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神の庭 ― 2020/05/09
ブッシュの左脇を通って岩ゴロの頭に立ちました。左に切り立った岩壁、青い海には遠く大島が浮かんでいます。そして小さな入り江の右にオバアチャン岩が座り込んで沖行く船を見守っています。いよいよ急な岩ゴロの下りです。しっかりしたロープに支えられて懸垂下降の真似事。
二つの大岩の間から降りてきました。 左の特異な岩を”南豆のM”さんは「一反木綿」と名付けています。
岩ゴロは一番下まで降りずに、右側にテラス状の岩が張り出している所に移ると、回り込んで容易に”神の庭”に降りられます。さあ、広々とした庭で陽光をあびながら、じっくりと造物主のなせる様々な技を堪能しましょう。
神の庭に立つと、カグラ石はオバアチャンからインディアンの酋長に表情を変え、またライオンにも変身します。稲取岬から黒根、そして、おお、はさみ石!
ハサミ石
アスドから派生してきたトモロ岬は海に落ち込んで先端の岩礁を切り離し、海水を通して神の台座を造りました。その対岸に立って一衣帯水の岩溝を覗くと、寄せてきた大波が引いてわずかに岩床が浮き上がりました。濡れた海藻が光って見えます。これはいける!しかも次の波が来るまで間がありそう。
しかし、神の庭に下りる前から台座への挑戦の意欲は既に持ち合わせていませんでした。もともと出掛ける時から台座へ渡る心構えが出来ていなかったのです。これ以上調子に乗ると手痛い傷を負いかねません。覚めていました。
今回はこれにて”神の庭”を離れます。峠まで30分もかかりませんでした。
コメント
_ 岬石 ― 2020/05/10 06:03
_ inada ― 2020/05/10 09:46
新トモロトンネルの白田側口直下の旧道から岬石さんが描かれた絵もその一つだったのですね。その原動力が大地の奥底から突き上げてきた巨大なエネルギーであったことに感動しています。
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友路岬は大地の力の、臨界面だということが、今回の写真でよく分かりました。私がこの岬の周りで、何カ所もイーゼルを立てた理由も、判りました。地球の下のマントルのエネルギーが岬を作り、その結果できた風景の魅力が、人を魅きつけるのですね。