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キンメの卵2020/10/29

    ******* はまべ便り *******
 
    第3回 「金目鯛の卵について」 鈴木文雄 作

 

          金目鯛のアゴの骨

金目の卵は内臓を取り出すのに腹を切るとすぐわかります。左右の卵巣(一腹)に2個あります。取り出すときは包丁の刃を上に向け、薄皮を、卵嚢(らんのう――卵を含んでいるふくろ)に当てないように慎重に切らないと破れたら流れてしまいます。卵嚢はやわらかく、ちょっとの傷でもすぐ破れます。

 

卵嚢は卵黄より大きなものもあります。一つの嚢の中に数十万という数の卵が入っております。手で触っても感覚がないくらい、嚢の中の卵は水のようです。産卵は年1回で、7月の末から9月前半頃だと思われます。産卵してその後、また卵を持つこともありますが、水温の関係で餌の少ない時、たぶん栄養分として吸収されるので干涸びて行く卵を見ることがあります。

 

金目鯛が太古の昔から生きぬいてこられたのも、それなりの良い条件が地球にあったからだと思います。深海に棲み、外敵もあまりなく濫獲さえなければ繁殖の高い魚なので地球上で絶えることはないと思います。

 

卵は遊泳層の棚に生みつけているのではないかと思います。金目がたまにイカを食べるのは、温暖化で水温が上がり金目の産卵場所に来たイカを追い払うためだと思われます。深海は未知の世界ですので、そういったことは魚の食べているものや環境の変化で知るしかありません。

 

当館では金目の卵を煮てお客様に出しますが、日本の宿で出しているところはまずないでしょう。稲取漁協で水揚げされる金目鯛をいつまでも大事に扱い、自然の恵みに感謝したいと思います。

 

荒れる相模の北東の風は

漁師泣かせのあばれ波

黒根岬の岩をも砕く

海が泣いてる稲取港




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