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ひっこくり2009/07/04

ひっこくり
ベランダで洗濯物を干していた女房殿が何やら叫んでいるので飛んでゆくと、海上保安庁の船が入ってきたというのです。なるほど大きな船です。早速、着替えて部屋を飛び出しました。

下の道まで降りると、船上からアナウンスがありました。
「津波訓練が終わりました。ご協力有難うございました」

アナウンスが終わると、船は出港してゆきました。最初、外側の大桟橋に横付けしたので、そこまで行くつもりだったのに残念でした。

稲取漁協の前では子どもたち大勢が、長い竿を持って磯をうろついています。大人も何人かいますので、近寄ってみました。

ここにカニがいるよ、と女の子が言うので岩のなかを覗いてみると、死んだカニでした。この子たちは長い竿でカニを捕まえているのだそうです。

波止場の下で長老二人が子どもたちの様子を看ていたので、そこへ行って話しを聞いてみました。長い竿の先端に釣り糸で手の大きさぐらいの輪が二つ付いており、そのリード線が手元に伸びています。

それと、先端に魚の肉がくくり付けられています。このエサでカニを引きつけ、輪の中に入ったところで、そのリード線を引っ張るのです。細い釣り糸ですから、しっかりとカニを掴まえることができます。

「これは“ひっこくり”と言うんだ。カニは精進ガニだよ」
このカニを味噌汁に入れると、最高だと言います。ただし、味噌は少なめに入れることと教えてくれました。

子どもたちを集めてのこの催しは「ふるさと学級」の集まりだそうです。皆さんボランティアで子どもたちの指導をしているのでしょう。子どもたちがひとりふたり、魚肉の補充や竿の不具合を直してもらいに長老のもとへやってきます。

掴まえたカニを見せにくる子もいます。いずれも精進ガニでした。道路端の広場に大ナベがありましたので、みんなそろってカニの味噌汁が味わえるのでしょう。みんな目が生き生きと輝いていました。

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