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「エディのやさいばたけ」2011/08/20

この夏の初めごろに外国にいる娘からメールが届き、庭でトマトが大きく育ったと言ってきました。しかも、前の年にできたトマトの種を使って栽培したのだそうです。

それから、バジルの鉢をそのそばに置いただけで虫食いをかなり防いでくれたとも言っておりました。農薬はもちろん全然使ってないとのことです。

そんな画像付きのメールを受け取って家庭菜園の夢がまた目の前にチラついてきました。しかし、私どもには庭がありません。ベランダに鉢植えを並べたくもありません。

だいぶ前に、畑に使ってくださいと遊んでいる土地を申し出てくれた方がいました。でも、自宅の庭なら知らず、出張して野菜を育てるとなると、心構えがかなり違ってきます。

農作業の実際を毎朝の散歩で見ているだけに、生半可な気持では続けていけないことを充分に知っているのです。それなりの時間と労力を注がなければならないのも、逡巡した理由でした。当時、ある仕事に没頭していたというのも、その理由の一つでもありました。

ところで、今年の読書コンクール課題図書から3冊を購入し、その中にサラ・ガーランド作「エディのやさいばたけ」を選んだのも、菜園づくりの憧れがあったからです。

幼いエディがママと妹とともに庭の一部を畑にします。先ず土起こしから始め、種を蒔きます。それが楽しくて、鉢や箱などにも土を盛って種を蒔くこともします。

何日かすると、待望の芽が出てきました。カボチャ、レタス、トウモロコシ・・・・。大喜びのエディは水やりや草取りを一所懸命行います。その後、いろいろな生き物が登場します。レタスを食べるイモムシを小鳥が食べる。葉っぱや花の汁を吸うアブラムシはテントウムシやアブの幼虫の大好物。

そして、収穫の喜びを味わうことになります。来年のためにカボチャの種を取っておくことも忘れませんでした。こうしてエディは野菜畑からいろいろなことを学ぶのです。

「収穫の喜びって最高よ!」と、娘のメールにありました。ああ、羨ましきかな、野菜作り!