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入間の郷2015/02/13

入間の郷
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入間の里には、白坂トンネルの手前のバス停入間入口で下車し、左に海の方へ下って行く。石灰岩だろうか、山を削って造成した道路の山際は、白っぽい部分が露出して何重かの層になっている。

 

道路は窪地を迂回するように三度曲がりくねりながら高度を下げ、海岸線にたどりつく。その間、山間に広く展開する斜面には段々畑が里まで続いていた。見下ろすと、青々とした畑で野菜の収穫をしている二人の男女の姿があった。下まで降りてくれば、「入間キャンプ村」がある。

 

第30番札所、瑞雲山海蔵寺は集落の入り口の山際にあった。「海蔵禅寺」と書かれた山門を潜って本堂に向う。ガイドブックによれば、ここは草創時は天台宗で中木にあったが現在地に移転して臨済宗に改めたという。山門には「潮音座禅会」の看板も下がっている。
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ご住職は本堂におられた。窓際の一画に書見台を置いて、その周りは書棚や手回りの品が散らばって足の踏み場もないほど。新しい卒塔婆が何枚もあり、硯の墨もたっぷりなところをみると、梵字をしたためていたらしかった。かなり大柄なかたである。

 

立ったまま納経の許しを請うたら、座るように言われた。なるほど本堂内では座って納経すべきであった。これまでの29寺はすべて立ったままだった。私が納経を終えると、方丈さまは長々と説教を垂れはじめた。しかし、大半がぼそぼそ声で、耳が悪い当方にはよく聞き取れなかったのが残念。それでも、ときどき、当方の意見を訊かれるので、懸命に耳を澄ました。

 

彼の話しは良寛と達磨大師に及び、それぞれの遺徳を私に話してくれていたようであった。どうやら彼は人に功徳を、そして自己には厳しい修行の必要を説教してくれていたと思われる。もとより私に異存はない。方丈さまに感謝して、寺を辞した。
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海蔵寺

 

入間の浜は綺麗な砂浜が左右に伸び、夏は海水浴場として賑わうものと思われる。漁船が数艘北側の突堤に係留され、また船揚場にもその倍の数があった。なお、南伊豆歩道が整備されているらしく、千畳敷経由で吉田へ約4時間で行けるという。いつか歩いてみたいものだ。