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籾摺り2015/02/24

早くもジンチョウゲが
稲刈りした穂は脱穀して籾となり、次いで籾摺で玄米になり、精米して白米となります。つまり、水車小屋に持ち込むのは玄米だったわけです。米を搗いて白米に精米していたのです。

これまで漠然と、籾殻の付いた籾を持ち込めば白米にしてくれるのが水車小屋の機能だと勘違いしていました。籾殻を取り除いた玄米を精米していたのでした。

それでは、籾を玄米にするにはどうするのか?籾殻をどう取り除くのかが大変な問題です。この点については、Oさんは、こねた粘土に竹ベラを等間隔に埋め込んだ臼を上下用意して、摺り合わせることで殻を取ったと言います。

Uさんは、蒸篭(せいろ)のような丸い型に粘土を入れ、その中に等間隔で板を埋め込んだ臼を上下用意して臼を回したとのこと。要するに、粘土の中に埋め込む材料が竹と板の違いだけで同じようなものです。Uさんは更に、下の臼は上部をわずかに円錐形にするのがコツだと言いました。

臼を回すことで吐き出しやすくするためです。いずれにしても、上臼と下臼とで籾から殻を取り除くということでした。これを土臼と呼んでいたそうで、たいていは農家が自前で作成したとのことです。水車小屋の風景はいろいろなことを教えてくれました。