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カゴを背負ったご婦人たち2016/09/09

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東田の上から一望閣方向に廻って間もなく、背負いカゴを負ったGさんがご自分の畑の入口の前を通り過ぎようとしていました。何かあったのかな、と思いながら急いで追いつくと、シシの足跡を探しているのだと言う。何でも、この畑の中で作物が荒らされていたのだそうです。この中はミカンだけではなく、野菜も植えてあるらしい。

 

彼女の畑は角地にあって、周りは1mちょっとの高さに石垣が築かれ、その上にマキの木がぐるりと隙間なく並んでいます。ざっと見た限りではシシが出入りした跡はついていません。彼女は角を廻って尚も探すつもりです。

 

中川の畑に来ると、HBさんの畑の脇で何やら覗いているFさんがいました。彼女も背負いカゴを背負っています。近づくと、何と、重戦車が通り過ぎたような荒れた跡です。道路わきには2,30センチの石がゴロゴロしていて、一見して重戦車が掘り起こしたとわかります。

 

「こういう所の土の中にはミミズがいるからね。シシがやるんだよ。HBさんも大変だよ、この始末は」
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この真ん前の畑はいままでOさんが豆を栽培していたのだが、今年で止めることになって、それではとFさん方でその後釜を据えることになっています。道端はベニヤ板を何枚も立て並べて万全なガードになっており、残るは山側のバリアをどうするかです。ここを通るたびに彼女が考えることの一つです。

 

その後、アラッコに入り、“崩山”で下から上がって来る涼風に顔を晒しながら稲取駅に入ってくる電車を眺めていると、おばあさんがやって来ました。やはりカゴを背負っています。この方は80をとうに過ぎているのに歩く姿も元気で、その上重いカゴを背負ったままいくらでもお話を聞かせてくれます。

 

今朝は一度に3人ものオバサン、オバアサンにお会いしましたが、いずれも坂道を重いカゴを背負って上下する強靭な体力を持っています。帰りには更に重い収穫物をカゴに入れているのですから、驚くほかありません。動けるうちはいつまでも畑仕事が待っている。女性は強い!