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鉢の山の競馬場 ― 2021/10/02
火口跡の石仏群
山頂前広場では展望を楽しみながら食事休憩したかったのですが、残念ながらススキや草木が伸びて前方、天城山の山麓の部分を隠してしまい、今回のハイキングの目玉とはなりませんでした。設置されていたベンチも朽ちてしまって使い物になりません。折角の「わくわく元気の森」もこれでは人が集まってこないでしょう。ただ、木の切り株が健在だったことで、全員腰を下ろすことぐらいは出来ました。
とにかく“隣の愉快な仲間たち”はここで食事が済むと早々に山頂~火口跡一周に向かいました。山頂の三角点が四等ではなく三等だったのは意外でした。周囲の樹木が視界を完全に遮っているからです。後世に植樹されたのかも知れません。
山頂から僅か10分足らずで火口跡に到着。森閑とした厳粛な雰囲気のこの噴火口に十数体の表情豊かな石仏が鎮座していました。300年近くも前に村人が運んできた、と立て看板に記されています。開眼法要は筏場三養院の十四世和尚によって営まれたそうです。
鉢の山からの下山はセラピーロードを通って第一駐車場へ。そして公民館駐車場に15時半帰着。休憩入れて約6時間のウォーキングでした。
ところで、個人的にはこの鉢の山は今回で4回目の登頂となりましたが、この山に競馬場があったと言う話が記憶にありまして、その場所がどこなのかが宿題になっていました。それが今回の訪問で光明が見えて来ました。実は、第一駐車場からコンクリートの林道を通って第2駐車場まで偶然にも初めて歩いてヒントを得たのです。
ここにマンモス広場があってソーラーパネルが数えきれないほど敷設されているのを目の当たりにして、競馬場の跡地に違いないという確信を持ったのでした。鉢の山はいわゆる独立峰で富士山のように他から孤立した円錐型の山です。従って、広場と言えば第1駐車場のある広場とその隣接地帯しかないと思っておりました。ところが、この山の北麓にも広場があったのは大発見でした。そして極め付きは、帰途、棚田の上佐ケ野で農作業中の老婆からメガソーラーがある場所こそ競馬場の跡だと聞いたのです。勿論、この先も確証を求めて調べを進めるつもりですが。
当時はほぼ同時に稲取でも水乗り平に競馬場がありました。ただ水乗り平は全体に広く、まだ特定は出来ておりません。こちらの方は、1.クリーンセンターとその裏の多目的物置き場 2.ツリーハウスがある芝生の広場 3.クロカンのスタートフィニッシュ広場 4.野球場とその隣接の多目的広場 以上の4候補のうちのいずれか、が該当します。これも未だ宿題となっています。
競馬場と言えば、河津見高の長野にもあったと聞いております。大正から昭和にかけて競馬ブームが各地に押し寄せたのでしょう。山歩きをしていると、地方でも賭博をした場所というのが何らかの名前で残っています。稲取でもバクチ穴とかいうのが上林の沢の上流にありました。いつの時代でも賭け事は多くの人をいつか虜にしてしまうようです。
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