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河津川2009/01/31

河津川遊歩道と足湯
“カワヅサクラは早咲きオオシマザクラ系とヒカンザクラ系の自然交配種と推定されています”――--「This 伊豆 ナビ」より

きのう河津を訪ねました。お目当ては日帰り温泉の「踊り子会館」です。東伊豆町民は半額の500円で利用できるので、お正月の三日以来、また遊びにきました。河津駅から河津川を1.5キロほどさかのぼるそぞろ歩きが、実は楽しみでもあるんです。河津桜が早咲きの桜といっても未だ早すぎることは、前日に城山を歩いたときに分かっておりました。

この沿道からはいろいろな野鳥を見ることができます。特にめずらしいカワセミの姿が目に入ると、私たちはもう嬉しくてたまりません。あの宝石のようなコバルトブルーの背中、大きなくちばし、特徴ある頭・・・。土手がずっとつづくような川でよく見つけることができます。今回も見事お目にかかることができました。飛翔したときの翠(みどり)の羽と、木に止まったときの胸の赤茶色が実に印象的でした。私たちはあちこちで数えられないほど観察する機会を持ってきましたが、いまだにこのトリを見ると心が躍ります。

きのうのもっとも大きな‘収穫’はクロサギでした。またまた女房殿が先に見つけました。はるか前方にコサギがコチョコチョやっておりまして、その近くに黒いものが動いているというのです。私は何だ、カラスじゃないかと言いながら良く見ると、特に首の動きがコサギと同じです。脚が薄い緑色で、どちらかと言えば白っぽい感じでした。今月初めごろ稲取港で見たのは、黄色っぽい脚と指でした。とにかく珍しいトリです。

今日はアオサギの姿をよく見かけました。サギのなかで一番大きいトリです。岩のごとく小雨のなか立ち尽くす姿には威厳すら感じさせます。もっとも、妙に寂しそうに見えるときもありますが。他にモズ、イソヒヨドリ、ダイサギ。それから、河の上で低く舞っていたのはツバメでした。この冬の初認です。小雨でも気温が高めだったのが到来した理由でしょう。

しばらく行くと、ブルドーザーが川床をさらっていました。どうやら護岸工事をしているようです。カワセミのねぐらがなくなる!

桜はちらほら一輪二輪と開花していましたが、殆どがまだ赤いつぼみのままです。稲取では8分どおり咲いたのをところどころで見かけます。川沿いは気温が低いのでしょうか?先日、稲取の足湯で河津の足湯は底が浅いと聞いたので、何箇所かある河津川の足湯を覗いてみましたら、なるほど湯量は豊富ではありません。湯温もぬるめでした。

遊歩道の脇に物売りのための小屋掛けがあちこちで盛んに作られていました。河津桜祭りも間もなくです。来週あたりからサクラもいっせいに咲き出し、この遊歩道も人波で埋まることでしょう。きょうは小雨ということもあって、観光客の姿はちらほら見える程度。私たちとしては静かな散歩が楽しめました。