天王さんの松 ― 2013/06/14
一週間ぶりに“はなれ”の磯回りを楽しんで天王さんの坂を上がってきたら、そのご主人が境内のスギやヒノキの枝打ちをしていました。枝打ちは先月から続けていたので、だいぶすっきりとしてきました。早いもので、夏祭りももう来月に迫っています。
檜1本に50枝前後あると言いますから、全部枝打ちするわけではないとしても、境内の立木にすべて手を入れるのは大変です。背の高い木が多いので、ハシゴを使った仕事になり気が抜けません。
ところで、私がこの坂を通るとき、いつも目をやるのが3本の松の木です。3本とも、坂の道の脇に立っており、下からA,B,Cと名付けると、Aが背は一番低いが、幹回りは一番太く、次いでBが幹回り2番、そして、幹回りは一番劣るが、背が一番高いのがC。
幹回りはどのくらいあるだろうかということで、二人で測ってみました。結果はAが3メートル91センチ、Bが3メートル77センチ。Cは幹の下部に亀裂が縦に入っているのが気になりました。
彼は、周りを石垣で固めたので、その影響ではないかと言います。ほぼ、その亀裂に沿って石垣にも亀裂が入っているのです。マツノキの生命力は強く、成長する時に踏ん張った力が石垣に亀裂を入れ、自らもキズを負ったと言うのです。
5年前、松Aの幹の中間にワイヤーを多少ゆるく回したのが今はそれが木肌に食い込んでいます。風倒木を防ぐためだったとはいえ、可哀想なことをしたと彼が言うのを聞いて、木の持つ力強さを感じました。
それから、稲取八幡宮が背にしている裏山のマツノキを見に行った時、細い管がマツノキの天辺まで上っていたので、何の為かとずっと疑問に思っていましたが、ご主人に訊いてその疑問が解けました。天辺に消毒の為の噴霧器が付いていたのです。
折から町の事業として建設課が立てたウマに表示がありました。6月18日にマツクイムシ防除事業(薬剤地上散布)とあります。その管を通して薬剤を散布するのでした。
思うに松Aは幹回りが太く、直立した姿と枝振りがことのほか立派です。八幡様の千年の松に決して引けを取りません。天王さんのご主人はその禰宜の役柄でもあり、注連縄を付けたらどうだろうかと、近く関係者に相談するつもりとのことでした。
注連縄を付ければ、大事にしてもらえることは先ず間違いないので、私も大賛成です。ただ、狭い道路脇に立っているのが気になります。
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