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東浦路 大川~八幡野②2013/07/03

汐見崎の別荘地に上がった後、右への下りの道は左に大きくカーブし、更に右に曲がったところが変速十字路になっており、これより下りの道は旧国道(県道)に出てしまうので、正面の平らで幾分上り道を行きます。この辺は前回もスムースに通過したところです。 


やがてコンクリート舗装がなくなると山中に入り、個人の持ち物と思われる倉庫やショベルカーが置かれた広い場所に出ます。一部が畑になっています。ショベルカーで切り開かれたと思われる道が山側に2,3か所、見受けられました。
 


ここは海側を歩いて再び山中に入ると、登山道のような山道が平らに続き、あくまでも前方に踏み跡がある限りこれを追うと、ついに右に左に折れながらの下りの道になります。最後に金網が張られた道沿いに下りて旧国道に出ました。ここも前回下りた地点です。

草崎辺りの伊豆急行線


前回はこの旧国道を行き、望洋台分譲地の入り口の前を通って長田農園入口前もパスし、恒陽台分譲地へ向かったのでした。しかし、旧国道に降りた地点から東浦路は下の草崎川へ降りて川を渡ることになっています。そこでどこか降りられそうな場所がないか探してみることにしました。

<F汐見崎分譲地、H 、I 赤沢と伊豆急行線のV.ポイント、J 橋、L ビランジュ>

少し開けた所から伊豆急の線路とトンネルが見えました。それから間もなく、国道を大川方面へ向って50メートル位の地点に左斜めに下っている広い道が見つかりました。入口は車の進入を禁止するためか、ロープが張ってあります。一応他にもないかと、大川方面へ進むと、左に海が開ける眺めの良いところに来ました。


前方に赤沢温泉ホテル(?)の赤い建物が見えます。下を見ると断崖で現国道が僅かに覗いて見えます。ガケはコンクリートやモルタル吹き付けなどの補強工事がされてありました。ここは大川方面に右にカーブする地点で、優れたビューポイントです。近くにあった嵌めこみ盤に「昭和56年度災害査定53号道路災害復旧工事」と書かれ、昭和57年3月竣工となっていました。



気を良くして戻り、先ほどのロープ地点から下降を開始しました。最初は広い道で、ジグザグに下るにつれて先細りとなりますが、しっかりした道が続いています。やがて、畑が見えてきて作業小屋の脇を通り、暫くして左に折り返して小さな橋を渡ることになります。その先は地図どおりT字路に出て、迷うことなく上流に向って進みました。
 


グーグルの地図を見ると、この先に伊豆急線の手前に右に山の中へ入る道があることになっています。しばらく明瞭な道を行くと、沢へ下りて行く道を左に見ます。ここにあった立て看板には、「管理地 パトロール中 ゴミを捨てるな 伊豆急行株」とありました。草茫々でしたが、どうやら巡視路のようです。
 


さて、東浦路はどう続くのか探しながら上流に向って歩いて行くと、何と伊豆急の鉄橋下にまで来てしまいました。地図上では東浦路は伊豆急線の東側になければなりません。この道をそのまま遡上すれば、多分、県道に出てしまうので、もう一度戻って探します。
 


すると、鉄橋下から50メートルも行かない辺りに獣道のようなヤブがありました。少し踏み込んでみると、なんとか通れそうです。しかし竹藪がひどく、もとより藪は覚悟の上とは言っても、これが東浦路と確信が出来ないので、もう少し先ほどの橋まで戻って他を探してみることにしました。


そして結局、ここしかないと決めてヤブを強引突破し、“らしき道”を進んで行きました。すると、5メートルほども我慢した先に明瞭な道が続いているではありませんか!もう間違いはありません。進むにつれて道ははっきりと歩きやすくなってきました。
 


それから、道が左から右に鋭角に曲がる谷状の暗い場所に来て、異様に赤い肌の木に目が留まったのであります。「伊豆東浦路の下田街道」にあったビランジュ(バクチノキ)をとうとう見つけたのです。一見して樹皮がヒメシャラやナツツバキのようです。でも、ずいぶんな大木です。


木の根本に小さな石祠がありました。また、貯水槽があり、細い水道管が幾つも谷を下っていました。この下に田や畑があるのでしょうか。明瞭な道はこの先、小屋の脇を通って間もなく県道に出ました。しかも、20メートルくらい先に長田農園の入り口があり、ここまで地図どおりに、そして予定通りに歩けたことがわかりました。
 


ただし、長田農園への道に入って東浦路を行き、県道沿いに山道を辿ること間もなく舗装道路に出たところ、別荘の間を行く道は草茫々で、ついに戦意喪失。すぐ下の県道に出て、前回と同じように隣の恒陽台入口から別荘地内に入り、東浦路の続きを行くことになります。回避したわずか5分くらいの道は、いずれ冬枯れの季節にでもチャレンジすることにしましょう。


次回は清月院下からルネッサ赤沢別荘地内に上がり、河津三郎の血塚へ下る東浦路が目標です。